作・位置原光Z。2017年。
天才やん……。この人すごいな。
やけに女の子が可愛い、ちょっと下世話なオムニバス。割とカップルないしカップル未満でイチャイチャする話も多くて俺得。
こういうやりとりしたいよね。高校生が多いけれど20代くらいでもやってほしいよね。作者さんのこの感じだったら30代の男女の機微でも全然いけそうやわ。
それにしても教師と生徒パターン多いのはやはりそういう性向なのか。以下感想。
素敵だ
この作者さんは天才やな。いや、気になる表紙の漫画があるなぁとは思っていたのだけれど、ちょっと話の内容がつかめなくて、そして単行本の単価が高いほうであるが故に、なかなか手を出せなかったのであるけれど、こんな感じだったか。もっと早く読めばよかった。
基本的には、カップル(と未満)のイチャイチャ、女子トークなんかをシモネタ多めでお送りしますなオムニバス会話劇。男も女も、やるやらない、いくいかないで大盛り上がり。この下世話具合はなんとなくさくらももこを思い出すような感じがしなくもない。言語感覚とかも。えらいこっちゃ〜とか久々に見たわ。それが自然に溶け込む雰囲気がいい感じだ。
一番気に入ったのは、おっぱいを揉みたい先輩と揉ませない後輩の話↓。
こんな会話をしたいだけの人生だった。女子の目合わせられてない感じがいいな。この後、揉ませる、揉ませないの交渉が始まるのであるけれど、それがまぁ実に好みで……台本形式のネットSSのテンプレートに、いわゆる「男女」ものがあるけれど、それでいくとトップクラスの上質なSS、見た瞬間保存確定のやつ。
そうね、基本会話劇だから、SSに絵をつけたような感じかもしれない。コマ割りなんて漫画の基本、みたいな感じで。でも、その変哲のないコマ割りの中で行われる会話劇が、なにかコントっぽいリズムを生み出している。各コマの間がいいんだよな。
そして女の子のジト目。このジト目にやられた人はたくさんいるに違いない。普通の漫画ならモブにされてしまいそうな、一般的な女子を一般的なままに可愛く描ける人は貴重。やった!って喜ぶ様とか、日常のちょっとした所作に可愛さがあるよな。
ねぇ……。ちなみにこのコマは表題の話でもある。短編小説にありそうな不思議設定。まぁ短編だし。そして教師×生徒ものが多いのは作者さんの性癖……?
話の種別は何パターンかあるけれど、上記の胸揉ませる揉ませないとか、ホテルに行く行かないとか、男女の押し問答に特に秀逸なものが多いように思う。俺が好きなだけかね。
これは他書も読まんとあきませんな。
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