『僕の彼女がマジメ過ぎる処女ビッチな件』7巻感想:変態たちの宴

松本ナミル, 僕の彼女がマジメ過ぎる処女ビッチな件 第7巻, 2019

7巻になったけどやっぱりこのタイトルはもう少しどうにかならなかったのだろうかと思う。アニメだと処女ビッチはなにかにひっかかってしまうのか、しょびっちに変えられていたね。

割とカップルのいちゃラブ系として面白いかなと思って読み始めたのだけれど、なんとも不思議な方向に進化したなぁと思う。いちゃラブ系かと言われると違うけれど、彼氏彼女ものには違いない。でも群像劇的になってきているし、それが割と成功しているような。

面白いんだけれど、まぁ下ネタコメディだよね。ってかお姉ちゃんがいいキャラ過ぎるよね。以下7巻感想。

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今回も躊躇わない下ネタ爆発である

今回も相変わらず下ネタ三昧。正直ここまでくるとラブコメと言っていいかどうか微妙である。面白いんだけどね。当初自分が期待した方向とは違う方向に進化したんだな。まぁこれはこれで。すべてを諦めた篠崎の開き直った無抵抗スタイル好き。

群像劇的

未だ篠崎と香坂が中心ではあるものの、全体的な存在感は薄くなってきている。その代わり、周囲のキャラの存在感が濃くなってきていて、以前はそれが微妙だなぁと思っていたのだけれど、今となってはむしろそちらのほうが楽しい感じ。それぞれでまぁまぁしっかりラブコメしているからだろうか。今回黒崎先輩が登場したことで、さきっぽ・さきっちょ・妹周りの人間関係もだいぶ膨らみが出てきた。

それぞれの関係性が引き立って合っているような感じで、いい具合の群像劇になりつつあるような……。

おまけの本編超え感

それにしても、相変わらずおまけ漫画の設定クオリティが高いというか、本編超えしてねというか。ってか雫がいいキャラなんだよなぁ。ぶっちゃけ雫のほうが秋穂よりもヒロイン度が高い

今回は秋穂を男性化したわけだが、キャラ立ちという視点では篠崎よりも主人公度高い。とはいえ確かに男側が変態だと共感得られづらいのはあるかもなんだけど……ただ女性化篠崎の姉っぷりが、男性化秋穂の尖ったところをうまく柔和してくれていて、全体のバランスがいい。この二人は恋人関係より肉親関係のほうが、ラブコメ的にもおいしいんじゃないか?と思ったほどだ。

まぁでも、やっぱり設定としては尖りすぎているのかもしれないし、といって篠崎×雫ラインだと普通過ぎるし、となると、やっぱりなんだかんだで本編設定に落ち着くのかもしれない。

なんだかんだで安定してきたこの漫画、キャラを増やして群像劇的な方向に向かっているのも割と功を奏している感じだし、けっこう長く続くのだろうか。数あるキャラの中でも、この漫画で一番王道にラブコメしているのは黒野と五十嵐だというのは間違いないだろう

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