作・高津カリノ。2巻初回限定版にはドラマCDがついていたらしい。中古で安く手に入って有り難い…。
基本は塔子無双。公務員漫画なのに結局女子高生かよ!と見せかけてオフィスラブ。
いやほんと、声だけだとアレだね、オフィスラブ感すごいね。実際オフィスラブなんだけどさ。特にルーシーと長谷部のやりとりとか、漫画というよりドラマっぽい。
千早のテンションの高低の激しさが楽しい。巨乳エプロンの魅せ方はたいへん勉強になりました。一番いいとこなかったのは多分三好さん。毒舌がないと今ひとつだ。やはりジョージが必要……。
以下ドラマCD感想。
ケーキづくり
基本はツンデレブラコン妹の塔子が、食育イベントにかこつけて、大好きなおにーちゃんのためにケーキを作ろうとする話。それを料理できない女二人のルーシー・三好が監督する話。そして非正規の千早が一番頼りになっている話。現場あるある。
このドラマCDは2巻時点ということで、長谷部とルーシーの仲がまだそこまで進展していないんだな。ジョージもいないから三好さんの毒舌を軽やかに受け止めてくれる人もいないし。となると、一番は一宮兄妹と千早の関係になる。
そんなわけで塔子無双だ。漫画で読んでいるだけでも脳にキンキン声が響いてくるような錯覚を覚える子なので、ましてドラマCDともなると…おう、塔子劇場。冒頭、ルーシーと長谷部が軽くイチャイチャしていた時は、どちらかというとドラマの恋愛劇のような感じだったのだが、塔子が入ってきたことで一気に漫画っぽく。
塔子は可愛いけれど、あまり活躍させるとせっかくの公務員ものが女子高生もの・兄妹ものになってしまう恐れもある両刃の剣。ただこの漫画の場合、千早が絡むので、塔子がブラコン炸裂させればさせるほど、人に言えない隠れたオフィスラブも映えるというよく出来た構造。ルーシーにエプロン着せて大はしゃぎになったかと思えば、一宮兄の煮え切らない態度にローテンションと、ぱちぱちと千早のテンションスイッチが切り替わる様は楽しい。
オフィスラブ感ある
あとやっぱり印象的だったのは、塔子劇場の幕間にちょこちょこと挟まれる長谷部・ルーシーのやりとりなんだが、これがなかなかオフィスラブ感ある。仕事中に、軽くちょっかい出す感じの男性と、セクハラですよと言いつつ鬱陶しがりながらもちゃんと相手してくれる女性、あーこの二人は今ちょうど微妙なラインをせめぎ合っているところらへんなのだなぁと、周囲の人間は生暖かく見守っていることだろう。
でもまだこの時点だとラブには遠いな。ルーシーの性格もあるし、やっぱ職場ってのもあるか。ちと残念。
仕事はする
なんだかんだやりつつ、最後にはちゃんと仕事してますよーってオチつける。ファミレスバイトの給料泥棒は笑えても、公務員の税金泥棒は頬引きつるしね仕方ない。みんな思うことはきっと同じなのだろう。