『先生!休ませてください!』1巻感想:女子高生系日常もの。ラブコメ分は薄味ながらある。変態分も薄味ながらある。

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吉辺あくろ, 先生!休ませてください! 1, 2016

絶対☆霊域」の作者さん。最近は「お従兄さんの引っ越しの片づけが進まない」も描いてる。

上記二作品はラブコメ色の強い日常系で、本作も日常系ではあるのだが、ラブコメ色は多少薄め。その代わり女子高生分が多めであり、まぁつまり女子高生がみんなで仲良くしているアレである。

そういうわけだから、ラブコメ第一の当サイト的には若干微妙なのだけれど、きらら的な感じが好きな人なら向くのかなぁと思う。ただ保健医は男であり、彼に想いを寄せる子はいるし、主人公もちょっと惹かれている感じではあるので、ラブコメ的に期待できないわけではない。今後の展開がどうなるのかはわからんけれど。

話としては、女子高生たちのやりとりよりも、保健医と担任の先生の思想のぶつかり合い(というほど御大層なものではないけれど)が面白かったりもした。

以下1巻感想。

目次

女子高生系日常もの

女子高生はもはや一つのジャンルなのだが、ラブコメはともかくとして、JKキャラだけでキャッキャしている系の作品は当サイト的には守備範囲外である。一時期その手の漫画がすげー流行っていた気がするが、俺自身はほとんど読んでいない。大昔に読んだあずまんが大王くらいだわ。

で、この漫画もジャンルとしてはそれに近く、作者が吉辺あくろでなければ買っていなかった。なのだが、吉辺あくろなので買った。

実際、ラブコメとしてまったく期待できないわけではない。快適な保健室という居場所を提供しているキーマンの保健医は男で、主人公のぼっち女子はなんとなく惹かれているようであるし、また彼にはっきり想いを寄せる(といっても恋に恋している感じは否めない)子もいるので、そういう話が今後ないとも限らない。限らないが……どうなんだろうね

まぁでも、ベースはJK同士の友情メインかと思う。で、俺は綺麗に落ちる系の友情話みたいなのが、なんだかむず痒くて苦手なのである。こういうのなんていうの、ラブコメ浪漫ならぬ友達浪漫とでも呼べばよいのだろうか。まぁこれはこれで需要あるんだろうが……。

教育論

そういうわけだから、正直言って楽しんで読めたかというと、うーん、うーんといったところ。元々オチなし4コマだけれど変態パワーで面白い的な作者さんなので、変態的な性癖を持っているのが保健医だけではいかんせんギャグとしてもパワー不足であった。なんだかんだいって割とまともだしこの人。

特に合法ロリな先生が、保健室に逃げ込んだ主人公をなんとか引っ張り出そうとしたときは、別にロリ先生に反論するわけではないものの、「来たければいつでも(保健室に)来ればいい」「謝る必要はないぞ水野君 なにも悪いことをしてるワケじゃないんだ」と言い、そこからは教育者としての顔が窺える。

この思想対立が(といってもロリ先生はちょっと未熟過ぎるし、考えもまだまだ固まっていない…まぁよく言えば柔軟なので、別に対立というほどではない)、本作を読んでいて一番面白かったところなのだが、その時点で俺はこの作品の読者としてはふさわしくないような気がするので、続きを読むか微妙なところだ。

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