『となりの関くん』10巻感想:授業中にイチャイチャしやがって……

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作・森繁拓真。2011年1巻、2017年10巻。相変わらず表紙の二人の椅子が近くていい……ただフラッパーの電子書籍は表紙を完全に再現していないのが本当に許されない。表紙の横井さんの心の声がわからないよー……。

今回は知られざる関くんの性癖がついに明らかに!色っぽいネタ初じゃないかな?そしてちょっとジェラる横井さん!横井さんの母にも関係を微妙に感づかれ二人共無自覚なまま外堀がどんどん埋まっていく!続き気になる!

……が、さすがにこのネタで続けるのは作者さんも非常にキツイらしく、次巻はちょっと空くだろうとのことで残念である。ぶっちゃけ関くんと横井さんがイチャイチャしているだけでもそれなりに満足しちゃうけど、作者さんとしては作品としてのクオリティも保ちたいよねそりゃー……。

以下10巻感想。

目次

なんかずっとイチャイチャしてる

今回はいつにも増してイチャイチャしていた気がする。1話1話の尺が長くなっているからだろうか。作者さんが分析するように、確かにもはや最初の頃のウブな横井さんと読者ではなく、関くんのたいがいの遊びには動じなくなってきている。出落ちができないので、いかにして話を膨らませるかという方向に漫画の舵取りが決まり、そうすると必然的に話は長く、そして関くんと横井さんのコミュニケーション部分が増えるのである。つまりイチャイチャ分が増える。

ということで終始イチャイチャしていた。横井さん既にだいぶ関くん>>>授業になっている↓。

森繁拓真, となりの関くん, 第10巻

横井「気になる 今度はよく見ておこう」

関くんガン見。授業見ろ 笑。なにこの真剣な眼差し。

そしてこの後、関くんと横井さんのしょうもない寸劇が始まるわけだが、この話など見ると、既に関くんは横井さんが見ているということを織り込んだうえで遊んでいることが多いと思う。完全に一人遊びしているパターンもあるけれど、横井さん参加前提の遊びをしていることもけっこうある。そういうところがちょっと嬉しかったりする。

もちろん横井さんも関くんに対してはかなり気兼ねなくなっていて、それがまたいい。そして横井さんの関くんに対する気持ちには、まず尊敬や感心があるとは思う↓。

森繁拓真, となりの関くん, 第10巻

関くんの下敷きステンドグラスの机(あの切りづらい下敷きにハサミを入れて作ったのだから確かにすごい)。横井さん時々、関くん作品を本当に気に入る時があって、そのときの称賛の仕方に愛が感じられていい。ってか仕草がいちいちナチュラルに可愛い。

この机は本当に気に入ったらしく、突如始まる横井さんによる謎の宣伝。そしておぉっと思ったのが放課後の一コマ↓。

森繁拓真, となりの関くん, 第10巻

どんだけ気に入ってるのというのはともかくとして、恐らく、いや間違いなく関くんに無断で勝手に上板を剥がしている。そして関くんの席でダラダラ。まず横井さんは勝手に人のものをいじくる人ではないので、これは関くんに対する気安さがあるのはもちろんだが、それにしても異性の席に座り机に突っ伏すって……これはポイント高い。

あと関くんが面白そうな遊びして自分の世界に入ってたらナチュラルに身を寄せたりとか…↓。

森繁拓真, となりの関くん, 第10巻

近い!そして大胆。関くんの席近くに入れば、横井さんもステルスモードになって先生からの目が届かなくなるらしい。ってかVR眼鏡はいくらなんでもバレるやろと思うんだがまぁいまさらなのである。

知られざる関くんの性癖

こういうの見ると、やっぱり二人の間柄は既に相当キテいるなと思うわけだが、この漫画は安易なラブコメに走ったりはしない。しないのだが、今回驚くべきことに、少しだけ色を感じさせる話があった。

上記画像のコマは、関くんが授業中にVRゲームのモニターをするという話(関くん何者…)で、未来感あるがクソゲー臭漂うVRゲームをやっては批評するのだが、その中でバーガーショップのバイトでつまみぐいしたら「美人店長に注意されるのはよかった(ちょっと痛いのも悪くない)」という非常にマニアックな批評をしている↓。

森繁拓真, となりの関くん, 第10巻

カッコ内が意味深関くんやはりMだったか…。SかMならMだろうなぁと思っていたよなんとなく。関くんも男の子だからね。仕方ないね。年頃やもんね。これまでほとんど関くんの性を感じさせるネタがなかったからちょっと心配していたんだけど、健全に男の子ということでよかったよかった。

……が、これが横井さんにはたいそう気に入らなかったらしい。特に"美人店長"というところに引っかかっている。ここで関くんのMっ気までは頭が回らないところは横井さんの純朴さか。

そして、関くんがウキウキしながらわざとつまみぐいしてもう一度美人店長に怒られようとするのを見て、ムッとして関くんの手を思いっきりつねり上げる。それも思いっきり、ギリギリギリと。輪ゴム飛ばしなどはあるが、横井さんがここまで直接的に関くんを攻撃したのは初めてではなかろうか。本作始まって以来のラブコメサービス展開に、思わずニヤニヤしてしまった。

そして両家公認に…?

今回はまた全話学校が舞台であったので、横井さんと関家の交流こそなかったものの、オマケ漫画で関母と横井母の間で接触があったことがわかる。二人の間のただならぬ関係を、横井母も察知したようだ。これは……両家公認ってことでいいんですかね……。

だが、ここまできてなお横井さん「席がとなりってだけ」と無自覚。席がとなりなだけのに手めっちゃつねるんだへーとか思いニヤニヤするわけだが、次ページ衝撃の「お休みをいただきます」。

次巻は遠く

といっても休載というわけではなく、ペースがちょっと遅くなるよくらいの意味らしいが、それでも次巻は間が空くだろう、と……。やっぱりこの話続けるのは非常に難しいんだなぁ。まー俺みたいな後藤さん目線のやつ(後藤さん今回は大爆死やったね)なら、遊びのクオリティが多少低くとも関くんと横井さんがイチャイチャしていれば満足ではある、けれど、それが作品としてどうかってなるとなぁ。んー……。

作者さんの真摯で誠実な思いが伝わるだけに。しかし同著者のグルメエッセイ漫画いいなりゴハンの時とはエライ違いやな 笑。あんなにやる気のないグルメ漫画初めて読んだぞ俺は。コミックエッセイとしてはけっこう好きだったけどな。やっぱ人間、自分の好きなことをしている時は楽しいし、そうでないことやらされてたらしんどいわな。この漫画はそれだけ好きってことなんだろう。まーでも、やっぱり11巻早く出て欲しいなぁ。

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