『となりの関くん じゅにあ』2巻感想:続・公式厚い本。横井さん人生の半分くらい関DNAに振り回されるんだなって

積ん読消化の季節。とっくに3巻出てるけど2巻。……4巻は?え?終わってるもしかして?

……まぁ気を取り直して今回は2巻。本作はジャンルとしては恐らく子育て漫画に入るにもかかわらず、息子があまりにも旦那そっくり過ぎて若き日の二人を思わせずにはいられないという、非常に高度な構成のラブコメ。っていうか二次創作(しかも修練を積んだ豪の者による)でやられるやつ。

まぁ実際本作についてはみんなそういう目で見ていたのではないか。関くん本編のほうは、関くんの奇想天外な遊び方とそれにツッコミを入れる横井さんのコメディ漫画としても純粋に楽しめるけれど、本作はこの二人にロマンス感じていた後藤さん向け後日談漫画だと思う。

以下2巻感想。

目次

公式厚い本

絵に描いたような幸せな家庭築きやがって……。

本作はとなりの関くん公式厚い本で、登場シーンの9割くらいは旧横井さんと息子であるにも関わらず、ずっと関くん見ている気がする。まぁ実際、この内容は推しCPの夫婦生活や子供の姿を描くという、カプ厨の中でも相当練度を高めた者のみが到達しうる究極のSS。こんなん公式でやられたら二次創作はやることない。いやまぁそもそも関くんの薄い本かなりニッチだと思うけどね……ってかあるのかな……あるんだろうな……禁じられた遊びしてる薄い本……。

関くんはよいパパのようで

ということで、ほぼほぼ横井さん(本記事では横井さんで統一します)とじゅにあの話ではあるんだけれど、今回はちょこちょこと関くんも登場。妹には塩対応だった彼も息子には甘いらしく、けっこうしっかりパパやっていて感心する。と同時にしっかり仕事もやっているようでさらに感心する。なんか大手にいったっぽいし、まぁまぁ貰ってるんだろうなぁ。

まぁ全体的に関くんめっちゃいいパパだよ。時々横井さんと喧嘩はしているようだけれど、むしろ多少はぶつかることもあるほうが自然だろうし。まぁ学生時代から地味にちょこちょことぶつかることもあったしね。ってか横井さん割とまぁまぁ関くんにはキレてるからな。ブラック横井好き。

横井さん昔から時々めちゃくちゃ冷めた目で関くん見るのなんなんだろうw

横井さんは関くんの遊びへの情熱について、尊敬の念と同時に「何してんのこの人」っていう視点も持っているのがいんだと思う。両方あったほうが、最終的にバランスが取れる。このコマも、疲れているからじゅにあに起こされないようにした横井さんの計らいだしね。やっていることは関くんのため。

しかし遊びにすべてを賭けてきた関くんが、堅実な生活送ってるの、横井さんのためだったりするとロマンスがあってよいけれど、どういう経緯なんだろうな。

古典的幸せ家族

あとは1巻と同じように、在りし日の関くんもそうだったんだろうなと思わせるじゅにあのハチャメチャぶりに横井さんが振り回される話。この人人生の半分くらい関家のDNAに振り回されてるな。ただじゅにあの遊び、フィジカル系ちょっと多めな気がするのは、横井さん方の影響だったりするのかしら。

割と古典的な幸せ家族って感じだけれど、結局みんなが求めているのは本当はこれなんかな、って思っていたりする。元高木さんも昭和スタイルだし。僕自身は割と現代的なあり方を支持するほうなんだけど、あらゆるところで人とずれている僕が、ここだけ世間と一致しているとは考えづらく、みんな本音の部分では、昭和スタイルを本当はやりたいと思ってんじゃないかな、と感じる。ま、でも、やりたくてもできないっていう事情のほうが、今は多いかもね、生々しい話。関くんは大したもんだよ。

次の3巻で終わるっぽいのかな。まぁ確かに、この感じだったらそれくらいで十分かもね。なんかまたセールのタイミングとかでポチるかー。

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