『生徒会にも穴はある！』2巻感想：性癖が詰まってる

表紙の破壊力がすごい。なにこの圧力……。健全な男子高校生ならもうこれだけで心が決まるよね。

本作を読んでいると生徒会役員共を思い出してしまうが、エロスティックの面では本作のほうが抜きん出ているのは確か。まぁ比較するようなものでもないかもしれないが……。

こまろ、よくここまで無事に過ごせてきたなぁ。まぁでもなんだかんだ、ちゃんと守ってくれている人がいたのかもしれない。先生然り。梅視点だと実質会長とこまろのダブルヒロイン状態だと思うけど、こまろは彼女というよりはペット枠に見えなくもない。

地味にありすとたんが好き。以下2巻感想。こまろ薄い本めっちゃありそう。

内容

• 人間が交尾してる
• たんとお風呂
• 梅ビッグマウンテンなの？
• 梅と会長同衾
• ありすの弱みとったどー
• 梅と会長の相合い傘
• 不法占拠
• 先生の家
• 鼻血こまろ

楽しいが本を閉じると忘れる

マガジン生徒会4コマだからって雑に生徒会役員共で括るんじゃないよと思われるかもしれないが、個人的にはやっぱり同じ系統なんよね。なんでそう思うかというと、読後感が近いんです。確かに読んでいて楽しかったのだが、思い返すと、さて、なんの話だったかな……となる。で、読み返すと、「なんだよいろいろやってるやん」と思う。にも関わらず、本を閉じると「さてなんだっけか……」となる。

読んでいる時は楽しいし、そこに内容も感じられるのに、本を閉じると途端に何の話だったか忘れてしまう、楽しい夢みたいな感じがあって、その感じが俺の感覚だと生徒会役員共と近いなぁ、っていう。これはまぁ、常に何かは起きていて、しかもそれが楽しいんだけれど、決して大事ではないって感じか。まぁほかにもそういう作品はあるので、やっぱり雑に括ってるのかもしれない。

たんとありす

さて、実際には本作の内容はけっこう盛りだくさんなので、人によって焦点の合うところは異なるだろう。自分の場合は、けっこうたんとありすが気に入っており、たん子の部屋とかありすの弱みとったどーみたいなわかりやすいところはもちろんだが、ありすがゲテ珍丼うまそうに食べているのを、生徒会一同が苦笑いしてみている中、たんがニヤニヤしながら撮っているところとか好き。

ってかたんの属性詰め込まれっぷりよ。生徒会でウザ絡みのハイテンションなのに、生徒会の外に出たら友達いないさん、でもSNSにフォロワーはたくさんいる男の娘。別に同性愛者ではないが、梅に女子っぽく見られると喜んだり、かと思えば梅のビッグマウンテンに圧倒されて凹んだり、乳首が妙にぷっくりしていたり、うーん欲張りセット。好き。この子、男子の梅が生徒会入って一番喜んでそうな気もする。

不健全こまろ

たんが属性詰め込まれならこまろは性癖詰め込まれと言えばいいんだろうか。この子なんだろうな……なんか、ペットを美少女に擬人化させたような感じというか……。アクロバティックかつ豪快にパンツも見せるしエロいんだかなんだか。まぁエロいんだけど、エロスのしっとりした感じがない。性的なふるまいについて、本人の感情が乗ってないからだろうな。それでなんか擬人化美少女っぽく感じられるのだろうか。

健全エロス会長

そこへいくと、純粋にかわいくてエロい会長が安心のヒロインであることよ。梅と同衾しておきながら、相合い傘あててんのよくらいで照れるピュア枠。会長相手では梅もピュア。なんというか、健康的。不健全に不健全を重ねたこまろとの対比がすごい。実際梅も異性として意識しているのはやはり会長に見える……が、まぁ、こまろがペット枠みたいなもんだとしたら、それでも問題なくくっつき続けるのかもしれない。

つつがなく

全体的に、通常の日常もののちょっと上くらいの、しかしシリアス系のような大事にはならない程度の、ちょっとしたことが、常に起き続けている感じ。その意味では起伏がないともいえるかもしれない。多分、何事かは起きているが、結果として大きく何か変わるわけではないところに、起伏のなさを感じるのかなと思う。これは生徒会役員共なんかもその傾向があったし、別に悪いことではなく、それが続くならそういう漫画ということだろう。実際、読んでいる時は確かに楽しく感じられる。

この感じが続くのか、それともまた変わってくるのか。すべては生徒会の彼らの関係性に大きな変化があるのかどうか次第だろうか。