『せいふく!』ずっと幼馴染とイチャイチャしてればいいのに

あっつん, せいふく!, 第1巻

あっつん, せいふく!, 第1巻

↑貧乳好き紳士と女の子が可愛い漫画。でも一番楽しめるのはきっと幼馴染スキーな人。

目次

基本情報

せいふく!とは (セイフクとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

全4巻。作者はあっつん、これがデビュー作らしい。元々イラストレーターを志望していただけあって、絵が可愛い。あんまり見分けつかないけどそれは漫画じゃよくあることだしね。必然性のないローアングルそして躊躇わないパンチラ!面白くなりそうだな、と思ったら終わる。

だいたいこんな感じ

貧乳を好き過ぎる高校生紳士、佐藤悠介が、神貧乳早見桃香の色香に惑わされ問題児集団幸服部に入部させられててんやわんや、という話。この幸服部が割と本当に酷いので、「潰れてもええんちゃう?」と思いながら読み進める。服飾の部活ということもあり、ファッションが一つのテーマなのだが、ファッション的な話題は少なめ。

構成としては、前述の早見桃香と、幼馴染で巨乳の持ち主伊藤楓のダブルヒロインが主。それに加えて、何人かのそれっぽいヒロインと、謎に殺傷力の高いキモウトなども登場するが、ハーレムではなく三角関係、修羅場要素が強い。

ぶっちゃけ読んでいてもう幼馴染の楓にしとけって思う。主人公もなんだかんだいいながらだんだんと楓に惹かれていくし、いやこれ幼馴染で決定やろ、貧乳女可愛いけど可愛いだけやんか、という思いがどんどん強まるんよ。桃を取り巻きとかに、ちょっと品のない百合キャラ多すぎ問題。

終盤にかけて、登場人物の成長著しい。変態紳士悠介が、身体の好みに捕らわれず、好きの意味を自分に問いかけるところとか、紳士ならぐっとくる筈。そうして、ああこれから面白くなるかもしれないなぁ、と思ったところで終わるんですが!

人物

主人公と愉快な仲間たち。ちょいネタバレ入ってるかも。

佐藤悠介

あっつん, せいふく!, 第1巻

あっつん, せいふく!, 第1巻

↑貧乳が好き過ぎることと、己の性的嗜好に対してあまりに実直過ぎる紳士。ハッキリ言って相当のいいやつだと思うが、隠さない貧乳好きが酷すぎて色々打ち消しされている。ただそこを気にしなければ何かと頼りになるやつ。相当働いていると思うが、その割に扱いは酷い。役得も多いしいいのか?どう見てもイケメンなんだけど作中評価は三枚目みたい。

桃香を理想の神貧乳の持ち主として崇め奉る。一方で幼馴染で巨乳の楓に対しては無下に扱いがちだが、なんだかんだで想っている面もあるらしく、楓とのエピソードは「ときめかせてくれるじゃねーか」って感じ。性欲と恋の区別がついていないが、楓の思いを受け止めるにあたって、自分の桃香に対する本当の気持ちを考えたりもして、これは面白くなりそうだ!ってところで最終話だよ。ただ、話が続いていたら、優柔不断ぶりで株を落としたかもしれない。

伊藤楓

あっつん, せいふく!, 第1巻

あっつん, せいふく!, 第1巻

↑あんたがヒロイン。この子が一番いい子で可愛いやろ。悠介のツンデレ幼馴染で、巨乳。悠介は貧乳至上主義だから、好みのタイプからはずれるかもしれんけど、顔は可愛いし面倒見もいいし何の問題もないやろ。胸の大きさなんて些細なこと。

悠介との超ヒロイン級のエピソードもバンバン差し込まれるし、両想いやん決定やん、周りも応援してくれているしいけいけー、という感じ。だいたい、桃香はプロポーションがもろ悠介好みというのがあるけれど、楓はそういうのでもなく大事にされているのだから、一番好かれてるんとちゃう?悠介に気持ちをぶつけるのがもう少し早ければ……ってそれじゃお話にならんか。

早見桃香

あっつん, せいふく!, 第1巻

あっつん, せいふく!, 第1巻

↑ロリではない貧乳美少女。楓と並ぶメインヒロイン。幸服部の部長。百合キャラと変態に好かれすぎている人。悠介曰く神貧乳の持ち主。サービスシーンは多め。一番多いかもしれない。本人は発育の悪さをコンプレックスに思っている。

悠介の想い人なのだが、実際のところ悠介は顔と身体が好きってだけなので、桃香もあまり真面目に取り合わない。ただそれは、桃香自身がそれ以上の人じゃなかった、ということもあろう。確かに可愛いんだけどさ、可愛いだけというか。正直、メインヒロインというよりは楓の当て馬みたいな感じがする……が、終盤になるとちょっと変わる。で、これは面白くなりそう、と思ったら終わるんよ。

立花葵

これはギャグなのか?の図 あっつん, せいふく!, 第1巻

これはギャグなのか?の図
あっつん, せいふく!, 第1巻

眼鏡を外すと覚醒するタイプの人。桃香の取り巻き。桃香に近づく男は皆殺し。破壊神。というかこの人いなかったら幸服部は問題になっていなかったのでは。

悠介に対する鉄拳制裁は制裁を超えていると思うが、なんだかんだでその働きを認めてもいて、複雑な感情を抱きつつも、もし悠介と桃香が交際すればそれは認めるだろうと思われる(悠介が桃香を振ったら殺しにいくだろうけど)。

ちょっと暴力描写がキツすぎる。それも好意のある人に向けた照れ隠しならまだしも、単に男を排除する為、なんだったら自分の勘違いで攻撃するから、どうにも。それで報いを受ければいいが、そこは一応女子キャラということで、それもあまりないので、なんだかなぁ感が否めない。ただ、今後桃香が普通に男と恋して、それを受け入れる過程が描かれれば、ちょっと深みが出るのかなぁとも思うけど、そこまでいかないしなぁ。

百合キャラっぽく描かれてはいるが、ガチ百合というより単に異性が極度に苦手なむっつりさんという感じもする。

佐藤はな

悠介の妹。ちょっとシャレにならないレベルのブラコン。殺傷力のあるキモウト。ストーリー的には、正直コイツなんでいるのレベルの存在意義なんだけど、あまりに強烈なキャラなので触れたい。

一コマでわかる狂気の図 あっつん, せいふく!, 第3巻

一コマでわかる狂気の図
あっつん, せいふく!, 第3巻

↑妹ヤンデレ入ってる。攻撃性が極めて強く、悠介に近づく女を物理的、精神的に追い込んで排除しようとする。楓は昔から悠介のことが好きだった、つまり長年コイツと渡り合ってきたわけで、苦労が察せられる(楓のトラウマになっている)。実兄の悠介とは結婚する気満々であり、兄妹の壁については現実に法改正を考えているらしい。その一昔前は血のつながりを物理的に断ち切ることでなんとかなると考えていたようだ↓。

恐るべき妹 あっつん, せいふく!, 第3巻

恐るべき妹の図
あっつん, せいふく!, 第3巻

↑正直この発想はなかった。感心した。実現性の如何はともかくとしても、結婚のための具体策を考えているところが恐ろしい。

見る目は確からしく、悠介の貧乳好きと桃香の体型を加味してかつ、真の脅威は楓であると見抜く。一応桃香のことも警戒はするが、楓に対してのような激しさは見せない。

強烈なサブヒロインであるにも関わらず、ストーリーの本筋にはほとんど関わらない。「なぜ出した」と問いかけたいレベル。

愉快な仲間たち

話数の割にキャラは多い。陰謀好きとかロリっ娘とか百合っ娘とか主を愛しすぎる執事とか、割とテンプレ。ちょっと百合キャラ多すぎ。あと全体的に暴力傾向が強く、しかもそれを悠介が一身に受けるのでどうにも理不尽感がある。というかこの漫画、ギャグ演出としての暴力が多いんだけれど、その割に暴力描写がちょっと生々しかったり回復が遅かったり本当にボッコボコだったりして、なんか悲惨なんよ……。

総評

みんなが自分の気持ちを確認して、おもろくなるんはここからやろ!ってところで終わる。残念。仕方ない。強烈なキャラが棘となって、それを中和させるものもなく結果トゲトゲボールのドッジボールみたいで、読んでいてキツイ。中和剤があればまた違ったかも……。でも幼馴染ものとして読むとなかなかいい感じ!女の子は可愛いし、男もなにげにイケメンなので眺めてるだけでもいいかもしれんね!

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