『さぐりちゃん探検隊』3-4巻(最終巻)感想:さぐりちゃんを探検してほしかった(真面目)

あさやま陽光, さぐりちゃん探検隊 4, 2019

4巻にて完結。一応ちゃんとツムとさぐりちゃんの関係は一つ進むのだが、その展開の速さに打ち切り感を感じざるを得ない。うーん……仕方ないかも、と正直思った。

1巻感想ではさぐりちゃんを探検したい(下衆)みたいなことふざけて書いたけれど、4巻を読み終わった今は、さぐりちゃんを探検すべきだったのに、と真面目に思う。変な意味じゃなくて。

言っちゃなんだけど、行く予定のない場所の観光ガイドって感じだった。だから「ふーん、すごいね」で終わり。キレイな風景を漫画で見たってしょうもない。ストリートビューで富士山見て感動する?しないやん。

でも富士登山する人の話は面白いやん。そういうことさ。「俺も外に出ようかな」と思えるのは、そこがキレイな場所だからじゃなくて、そこにいる人たちが楽しそうだから、感動するキャラに共感できるから、なんだよ……。

素材は良かっただけに、本当に残念に思う。まぁでも、キャラが深堀りされなかっただけに、さぐりちゃんの病弱設定も特に意味がなかったのはある意味よかった。以下3-4巻こと最終巻感想。あ、電子書籍だとカラーがあります。これはすごくいいね!

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さぐりちゃんは可愛かったけど

4巻にて最終巻。終わり。残念。ほんと残念。さぐりちゃん可愛かったのに。多分打ち切り。正直まぁ仕方ないよな、と思ってしまいました。。。さぐりちゃんが可愛いから読んでいたけれど、逆に言うとさぐりちゃんが可愛いだけだった……

"風景"ではなく"ストーリー"に感動するんだ

良い料理漫画や大食い漫画を見ると、「あー飯食いてぇ」ってなるやん。それは描かれている飯がうまそうだから?違う。それは必要条件ですらない。漫画を見て俺も食べたくなるのは、漫画の中で食べている人たちが美味しそうだから、幸せそうだからだよ。料理をとおして変わる関係が素敵だからだよ。そこに共感できるから、俺も食いてぇー!ってなるんだよ。

それと一緒で、探検漫画ならば、読んだ後に「漫画を捨てよ外へ出よう!」という気持ちになりたいもんだけれど、そう思える理由は何かっていうと、キレイな風景が描かれているから……では決してなくて、その場にいる人たちがとても楽しそうだから、探検を通して変わる関係を素晴らしく思えるから、だから俺も行きたいなぁ!と思えるわけだよ。たとえそこに、さぐりちゃんがいなくても!

で、残念ながら、この漫画にはそういうストーリーと言えるものがなかった。みんなで探検に行って、すごーいでおしまいなんだ。何も変わらないんだ。それじゃだめなんだ。。。

いや、唯一変わるところがあった。それは、ツムが写真を始めたこと。写真をもっとうまく撮れるようになりたいと思ったこと。そして、さぐりちゃんにふさわしい男になりたいと思ったこと。

これは良い変化で、またそういう趣味をもつキッカケがあったことを羨ましく思ったし、また誰かの隣に立つことを目標に頑張る姿を素敵だと思った。だから、最終話で「外に出よう カメラを持って」というモノローグを添えて、路上の桜を見上げるツムという、なんてことのないシーンを見た時、実はちょっとだけ、俺も外に出ようかな、なんて感じたりした。カラーの美麗な風景画を見ても「ふーん」としか思わなかったのにね。

見開きいっぱいの気合いの入った風景画を見るとさ、確かにすごいとは思うんだけれど、それだけなんだよな。行く予定のない場所の観光ガイド見ても、「へー、すごーい」でおしまいやん。キレイな写真ならネットでいくらでも見つかるし、なんならストリートビューでも見られる。でもそこに感動はない。ストリートビューで富士山見ても、感動しない

どうしてそこに探検に行きたいのか、実際に行って何を感じたか、それによってどのような変化があったか……そういうところが描かれて始めて、俺は感動できるのだろうし、俺もちょっと外に出ようかな、なんて思ったりするんだろう。

"人"を描いてほしかった

本作はさぐりちゃん可愛い漫画なんだけれど、本当にそれだけだったら多分もっと早く終わっていたかもしれない。まがりなりにも4巻まで続いたのは、ツムのおかげだと思う。この漫画で変わったのって、ツムだけやん。あとツムとさぐりちゃんの関係。で、実際面白かったのって、そこなんだよね。

正直、ツムとさぐりちゃん以外いらんかった。いなくても物語に何の影響もないどころか、ツムとさぐりちゃんに割かれるページが減って作品の魅力が減退としたとすら思う。でもそれは多分、キャラクターが活かせなかったという話なんだろう。キャラ同士の関係をもっと深められればよかったのだが、なんか探検"隊"という体裁を整えるためだけの頭数って感じがしたわ。

ただし、キャラクターが一切掘り下げられなかったので、さぐりちゃんの病弱設定も特に意味がなかったのは幸いではあった。なんか嫌なフラグっぽいところもあったんだけど、マジで意味なかったんやな 笑。そこはなくていいけどね!ハッピーエンド最高!

次に期待します

ってかなんかもう、最終巻なのにゴチャゴチャ愚痴めいたことを言ってしまって申し訳ないんだが、この漫画は絶対面白くなったのに……と思うと残念でなぁ……

単なる自然や建物ではなく、その中にいる"人"の感動を描いてほしかった。これに尽きる。

作者さんの次回作に期待します。

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