あきやま陽光, さぐりちゃん探検隊 2, 2018
相変わらずさぐりちゃんが可愛い。さぐりちゃんとさぐりたいだけの人生だった。
"「明日行ける」探検コメディ"は良いキャッチフレーズだけれど、普通に北海道とか行きやがるので明日行けないと思う。富良野のラベンダー畑とか一度は行きたいなぁ。
明日行けるところもある。探検と称してフラワーパークに行く緩さは実によい。この漫画でガチな探検とかそんなに求めていなくて、ツムとさぐりちゃんがゆるゆるとイチャイチャしながら探検している様が楽しいので……。
まぁそれだけに、本巻ではさぐりちゃんと先輩のみならず更に女子二人追加されるのだが、ちょっと女子多すぎねとも思う。もう女の子増やせばよいという時代でもなかろう。以下2巻感想。全4巻だから折返しか。。。
意味のない引きだった
1巻の最後はツムが謎の女子から「好き」と言われ、しかもそこに都合よく(?)さぐりちゃんが居合わせるという、ラブコメ的に非常に気になる引きであった。
が、「好き」の意味は別に恋愛的なものではなく、またさぐりちゃんに二人のやりとりは特に聞こえなかったみたいで(まぁ距離的にそれは納得ではあるんだが)、「友達かな…」と思って終わり。特に意味のない引きだった。
こういうことするとラブコメの神様に怒られるんだぞ、などと当サイト管理人は意味不明な供述をしており……
いや実際、ガッカリした人多いんじゃなかろうか。俺なんか単行本越しだったから「おいおい」って感じ強かったわ。まぁ確かに、この漫画はさぐりちゃん安定で、変に三角関係とか修羅場とかやってほしくないのは間違いないんだけどさ。
でもそれだったらこんな思わせぶりな展開してほしくはないよなぁ。学校で異性相手に「(ゲームのプレイが)好き!」っていきなり言うってたいがい不自然なイベントなわけだし。不自然な展開なのに誰得なのはつらみ。
とはいえ、出会いこそそんな感じであったものの、新たに加わった小鈴はツムと仲良くして少しさぐりちゃんの妬心を煽るなど、それなりにサブヒロインの役割をこなしている。ツムにとってはカメラの師匠でもあり、カメラに関する描写が増えたり、さぐりちゃんが対抗してカメラの勉強それとなくしていて、ツムにこれみよがしに知識を披露したりなどもあり、皆の関係が深まったように思う。
さらに新キャラ
なので、小鈴についてはよいとしても、矢継ぎ早にさらなる女子が加わるのはちょっと性急過ぎねと思わなくもなかった。食べるの大好きな生徒会の人(1年だから会長ではないっぽい…でも予算を増やす権限はあるらしい)で、ここまで食に拘るタイプのキャラがいなかったので、野草に焦点が当たるなどの視点は面白いものの、そこ特化するキャラがいるほどの漫画でもないような気もするし、正直この子出すくらいならツムとさぐりちゃんにもっとイチャイチャさせてほしかったという気持ち。紙面が限られる以上、キャラクター増やすと既存のキャラクター単体の出番は減るんだしさ。
いやもちろん、新キャラが出ることで作品の世界が広まったり深まったりするならいいんだけれど、この子の場合小鈴とはまぁ性格的な相性もあり互いに軽くやっかみ合うくらいあるものの、逆に言うとそれくらいで、キャラの関係性や世界観に広がりがないっていうのが。うーん。
作者さんは確かに可愛い女の子を描くんだけれど、もう女の子たくさん出せば売れるんでしょっていう時代ではないと思うんだよなぁ。女の子がジビエ食べておいしーって見開きを華やかにしても、なんというかこっちはもうお腹いっぱいで……。。。
探検というテーマは面白いし、しかも探検でフラワーパークに行くくらいの緩さはすごく好ましい。それだけに、キャラクターがそこに「行ってきた!」以上のものになっていないのが、なんか惜しいなぁ……と思う。共感がないから、俺もここに行ってみたい!って感じにならなくってなー……。いや、さぐりちゃんがいたら行くけど 笑。
ところで、凧回でさぐりちゃんが「せめて最後に 私もあんなふうに 自由に飛ばしてみたかったなぁ…」とか思うの、嫌なフラグじゃないですよね。お願いしますよ先生。後追いだけれど最終巻までポチるので……。
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