『理系が恋に落ちたので証明してみた。』2巻感想:早く結婚しろ!デート中の感情定量化は悪くないかも絶対やりたくないけれど

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作・山本アリフレッド。2016年1巻、2017年2巻。

むっちゃ楽しかったなぁ。読み終わるのが残念だった。永遠につづいてほしい、1巻に引き続きお前ら結婚しろ漫画。しれっと幼馴染カップルもいる中で、一人あぶれている後輩ちゃん不憫。

情報系なのに白衣を着ているのはやはりシュタインズ・ゲートのオカリン的理由からであったらしい。わかりやすい理系のシンボルだものね。でも白衣でデートはマニアックだわ。

デートでときめいた回数をカウントして定量化するのは面白い試みな気がする。それが出来ている間はそのカップルは円満であろう。つまりはそういうことである。

貴重な20代ラブコメでもある。以下2巻感想。

目次

デートの定量化

ときめいた回数をカチカチとカウントする爆発デート。その行為自体が既に爆発的行為であり、互いに並ならぬ好意を抱いているという証左なのだけれど、気づいているのかいないのか、互いにどれだけ好き合っているかを恥ずかしいほど暴露し合うナイスカップル。可哀想なのはこの茶番に付き合わされる後輩ちゃんであるが、なんだかんだ言ってけっこう楽しんでいるような気もする。

少なくとも先生は非常に楽しんでいるようだ。何をトチ狂ったのか、雪村は自分たちの爆発実験結果をゼミで発表する↓。

山本アリフレッド, 理解が恋に落ちたので証明してみた。, 第2巻

なんだこの拷問。こんな恥ずかしいスライド結婚式でも流さねぇぞ。そしてこの発表を聞いた先生大いにもてはやす。そりゃ楽しくって仕方ないだろうよ。いいなぁこの研究室。こんな研究室に通いたかった。と思ったけど先輩のこんな実験にリアルで付き合わされるのは御免過ぎるわ。前言撤回。

でも、デートのときめきを定量化するのは、けっこう悪くないような気がする。いや絶対やりたくないけどな。デート後にときめきポイントのハイライトを互いに報告し合うとかデート以上にドキドキするな。もはや罰ゲームの域に達しているな。それを公衆の面前でやりきる雪村と氷室、あまつさえ発表までする始末。ほんとさっさと結婚したらいいのに。ニヤニヤしっぱなしだったわ。

幼馴染カップルどうでしょう

雪村と氷室が相変わらず爆発していたのは予定調和として、今回はトラスケこと虎輔とボス猫こと棘田の幼馴染組もなんだかイチャイチャしていた。雪村、氷室に一巻遅れで心拍数実験。イチャイチャしてどちらが心拍数をあげられるかの勝負。やっぱり基本は心拍数なんだ。

まぁ結果としては順当に棘田の勝利なのだが、勝敗は本質ではない。何故ならば二人は幼馴染だから。幼馴染カップルの素晴らしいところは、ドキドキするのはもちろんだけれど、ドキドキしないのもまた好意の表れであるところだ

現に、棘田が挑発しなければ虎輔も特にドキドキしたりはしないのである↓。

山本アリフレッド, 理系が恋に落ちたので証明してみた。, 第2巻

だが冷静に考えてみると、この状況で平静を保てること自体が異常である。棘田についてはそのキャラ性もあろうが、虎輔は女子相手に密着して平静を保てるような男ではなかろう。つまり、この落ち着きっぷりが逆説的に二人の距離の近さを証明している。これぞラブコメ流幼馴染マジック、心拍数説破れたり。棘田にしても、変わった女ではあるが、相手が誰でもこんな振る舞いをするわけではないはずだ。

こうして密着するということそのものが、互いの好意の表れ。したがって、この構図は幼馴染が自覚なくイチャイチャしている以外のなにものでもない

楽しかった

そんなわけで本巻も楽しかった。唯一イチャイチャできていないどころか、かつての片想いの古傷を抉られるばかりの後輩ちゃんに幸あれ。3巻にも期待。

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