みんな大好き飛龍昇天破ってこんなに早かった(13巻)んだっけ。多分本作の技の中でも爆砕点穴と並ぶ人気技と思うがどうか。相手の強さを利用するカウンター技なので、強い敵にも使えるため、もう最後までこれだったな。孫悟空もそうだけど、みんな爺や婆のお師匠様に強い技教えてもらう。自力で技を作らない。やはりこの世は英才教育を受けたサラブレッドのものなのか。
まぁそれはともかくとして、30年以上前の作品であるにも関わらず、全体的になんとなく読めてしまうあたり高橋留美子作品恐るべし。
以下10-14巻感想。
内容
- 10
- 水着回一生玉
- ムース再び
- 乱馬vsムース
- 女装男子紅つばさ
- 名前も忘れてた。こいつにうっちゃんは渡さん
- 11
- 妹の良い子でーす
- なぜ乱馬は毎回あかねよりも良牙にとって大事な存在になろうとするのか
- 八宝大華輪
- 暗示回。くしゃみで抱きつく暗示
- 今なら薄い本が厚くなる
- ひげづらの嫁
- 妹の良い子でーす
- 12
- 校長
- 女と豚と猫がなおる石けん
- キューちゃんピッドちゃんはものすごく高橋留美子って感じ
- 女らんまとシャンプー相性いいよね
- 13
- 乱馬弱くなったよ
- みんな大好き飛龍昇天破
- 1巻丸々これ
- 14
- 猫のお嫁さん
- 良牙強くなったよ
- ただし力は腹から出る
一生玉
一生続く惚れ薬という公式が薄い本の回であり水着回。八宝菜とコロンの回でもある。あと当時の水着回はビキニじゃないんやなぁと思う。
個人的には一日玉くらいが重すぎず楽しめて良い気がする。実際シャンプーは一日玉を一番欲しがる気がする。乱馬に飲ませたがっていたし。一生玉はちょっとねぇ……。
ムース再登場アヒルを添えて
今回はムース再登場アヒルを添えて編なわけだが、そういえばムースって男性部門だと一番一途というか、唯一腐れ外道じゃない男だなぁ。それにも関わらずあまり好感度が高くないのは、性格が良くないからだろうか。シャンプーに対しては一途なんだが。というより、シャンプーしか見えていないがために、他に気が回らない、というほうがいいんだろうか。
まぁでもそれを言ったらシャンプーも一途なだけで性格は作中でもかなり悪い……というか最悪かもしれない。ただシャンプーの場合はそれがまた魅力的に見えるので、こればかりは男と女の違いだろうか。男の場合、一途は良いのだがそのあまり周りが見えてないと、お前もうちょっとちゃんとしろ、という気持ちになってしまう。
まぁでも、これは俺が男だからそう感じるのかも。女だったらムースの一途さに心打たれたりするのかなぁ。そしてシャンプー嫌いな女はけっこういそう。
まぁシャンプーは一途さに心打たれる殊勝な心は持ち合わせていない……あるいは、打たれるとしてももう10年かかると思われる。根っからの猫、ハンターなので、乱馬みたいに逃げる相手を追いかけるほうが楽しいんだろう。
良い子
前巻に続いて乱良回。良牙とあかねがデートすると漏れなく嫉妬らんまが邪魔しにくるんだが、邪魔の仕方が毎度のことながら気合いが入っているというか、良牙にとってあかねよりも大事な存在になろうとするの笑う。そしてちょいちょい成功しててさらに笑う。まぁ乱馬は男なだけあって、男が悦びそうな壺を抑えてくるからな……。……逆に言うと、女らんまのぶりっこは乱馬の性癖でもあるんだろうか。
シャンプーと女的乱馬
女と豚と猫がなおる石けんを良牙から取り戻す回では、女らんまとシャンプーがキューちゃんピッドちゃんになってちょろ男の良牙をちょろまかすわけだが、この二人相性いいよな。根がちゃらんぽらんで目的に向けて猪突猛進ながらどこか間の抜けた乱馬と、ノリが良くて目的のために手段を選ばず抜け目がないシャンプーのコンビは、普通に映える。
その目的も石けんの奪取という点では同じものの、それに付随するものとして、乱馬は良牙とあかねのデートを邪魔したいが、シャンプーはむしろ成功させたい違いがあり、二人は協力しつつもところどころでは反目する。また、石けんの奪取についても「自分が」手に入れるのであり、協力している相手の手に渡す気はさらさらない。
まぁシャンプーからすると乱馬は思い人なんだが、女の時はちょっと対応違うよなと思う。ここらへん男女で対応がさほど変わらない他ヒロインズとは違うというか。女らんまの時はベタベタしないし。元々殺意の対象だったのもあるんだろうか。
冷静に考えると元々はシャンプーのものなので、乱馬の対応はちょっと酷い気もするが、とはいえシャンプー一人だと縁の薄い良牙から奪還するのは難しいかもしれないし、また何よりシャンプーは乱馬のそういう態度を喜んでいる節があるので、まぁいいのかな。逃げる相手を追いかけるのが好きだからねシャンプー。
俺たちの青春 飛龍昇天破
こんなに早かったっけ?もっと中盤くらいかと思ってた。
13巻にして、俺たちの青春こと飛龍昇天破。これは八宝菜に弱くされた乱馬が、ババァことコロンちゃんから女傑族のカウンター秘技飛龍昇天破を学ぶ回だが、1巻まるまる割かれており、非常に力が入っている。
まぁ飛竜昇天破はカッコいいでいいとして、注目すべきは弱くなった乱馬に対する皆の対応だろう。男どもは基本的に大喜びだが(ムースよ……)、良牙だけは弱くなった乱馬を良しとしない。こういうところがあるからこの男憎めないんだろうね。
そして何より気になるのはヒロインズの対応だが、これについてはうっちゃんが「一生養ったる」と何も気にしないどころかむしろ歓迎モードにさえ見えるのが印象的だ。ただこれは決して乱馬の望む未来ではない。この意味で、うっちゃんはやはり乱馬のパートナーとしてはちょっと違うんだろうなとは思う。
一方であかねは心の底では乱馬が弱くなったっていいと本気で思っているだろうが、乱馬自身がそうであることを良しとしないことをわかっているので、できる限り助けになろうとするのはメインヒロインの風格だなぁと思う。
そして一番気になるのはシャンプーだが……いない。いないんだが、現時点でシャンプーは弱くなった乱馬を受け入れることはできない可能性がある。乱馬の強さこそシャンプーが乱馬に惹かれた理由だし、その後の関係も乱馬の強さがベースにある。まぁシャンプーが登場しなかったのはそういうことだろうという気もする(話では里帰りしてたってことになってるけどまぁ……)。
まぁただでさえ登場人物が多い回なのに、これ以上増やしたら収拾つかないということかもしれないが……。治す方法はあるのだし、なによりコロンが飛龍昇天破を教える以上、見捨てない可能性だってあるにはあるはある。ただそれでも、乱馬の強さについてヒロインの中で一番拘りがあると思われる以上、その反応は少し厳しくなりそうな気もする。ここらへんどう解釈しているのかは、シャンプー派の意見を聞いてみたいところではある。
ってか16-18歳のコロンちゃんが飛龍昇天破使えるのにシャンプー使えないのね。
14巻まで読んでしまった
全38巻だからそれでもまだ1/3なのか。っていうかマジで最後まで読むのか俺。暇か俺。
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