ソシャゲはプリコネしかしない

別に昔からソシャゲにハマっていたなんてこともないんだけれど、それでもソシャゲのために作業自動化プログラムとかわざわざ作ったことはある。日曜日の時間を使って。

今はもうそんなアホなことはしない。面倒なことはしない。そして俺はプリコネしかしないしできない。プリコネ楽。超楽。

何が楽かっていうと、数多のソシャゲが「作業に時間をかけさせている」のに対して、プリコネは「何をするか決めるのに時間をかけさせている」んよ。この違いよ。

結局楽なゲームが続く

結局続くゲームって、楽かどうかなんだね。もはや美少女とかどうでもよくて（ってか会話の内容とか完全に会議室のオッサンだし）、毎日少しずつステータスが上がるのを楽しんでいる。

いつだったか誰だったかが、ソシャゲを努力ポルノとか言ってたけど、ありゃなかなか言い得て妙だと思うよ。このクソみたいな作業を努力といっていいのかは知らないけども、毎日着実に上がる何かがある、ってのは楽しいもんだね。

とはいえ、毎日のクソみたいな作業は所詮クソなので、やっていると人格がどんどん破壊されて、人生の虚無ばかりを感じることになるので、ソシャゲってのはまぁ続かない。本質的にクソだからね。

ソシャゲのユーザーの縛り方

何をKPIにしてるのかはゲームによりけりなんだろうけれど、ユーザーのプレイ時間はだいたい入っているだろう。そうすると、KPIを達成するためにクソみたいな縛りを入れて周回プレイさせるのが基本になる。周回させるステージも、曜日で振り分けたら毎日ログインしてもらえる。多分。

あとなんといっても集金。完成された手法は、カードを集めさせて重ねがけさせることだ。カードを集めさせるのに一番よく使われるのは、三すくみあるいは4すくみの属性でわけることだ（聖戦の系譜から遠くまできたものだ……）。

ということで、これはまぁ実際そこそこ機能して、だからこそみんなしているんだろうけれど、ユーザーからしてみると面倒で面倒で仕方がない。周回プレイなんかなんにも面白くないし、属性ごとにカード集めるとか馬鹿みたいなことしたくない。

なんだけれど、どのゲームも同じような仕組みにキャラクターの側だけ着せ替えしているもんだから、まぁソシャゲなんてそんなもんかなってんで、仕方なくプレイしているに過ぎない。

プリコネは決めさせる

そこへいくと、プリコネはそういう面倒なところをひたすらスキップさせてくれる。これがいいのか悪いのかはわからない。でもユーザーとしては楽だ。とにかくユーザーに楽させようとしてくれる。属性なんてないし、曜日ごとに強化ダンジョンにいく必要もない。気が向いた時に気が向いただけスタミナ使えばいい。

やることといえば、今日は誰を育てようかな、どの素材集めようかな、ってところだ。あとはそろそろ防衛パーティー変えようかな、とかね。

つまり、プリコネは「ユーザーが何をするか考えて決定する時間」をプレイ時間となるように設計していて、決定さえしたら、作業自体はすぐに終わるようにしているってわけだ。一方で、多くのソシャゲは「ユーザーが何をするか考えて決定する時間」を極力短くし、日々ルーチンをこなす時間を長くしているんだよね。

で、こう書くとプリコネのほうがしんどそうだけれど、実は全然違う。プリコネのほうが楽。

人間、思考停止の決まりきったルーチンほどしんどいものはないんだよ。ロボットじゃないからさ。

プリコネは違う。ルーチンじゃない。でも、そこまで深く考えさせるほど難しいことでもない。ここも重要。百ます計算に毛が生えた程度の負荷をユーザーにさせているだけ。でもそれが楽。心地いい。

そして、俺はプリコネしかしなくなった。