プリコネの『アユミ』キャラスト感想:青春はストーカー

アユミといえば、存在感ない + ストーカーキャラ。

まぁ雑に捉えるとストーカー以上終わりかもしれないんだけれど、よくよく眺めていると、ネガティブ自己評価低子 + 積極的恋愛姿勢の結果、ストーカーキャラに見えている、という感じ。なので、単純に愛情表現が歪なストーカーキャラという捉え方はちょっと足りないかもしれない。キャラの割にすげー服だが、まぁランドソルではキャラと服装がマッチしてないのはよくあること。

戦闘面では妨害系のスキルもちで、普段は使わないけど時々使う系のキャラ。正攻法で敵に勝てない時、「ワンチャン、アユミ入れてやってみるか……」みたいな感じ。

プリンセスアリーナのコインでメモピ買えるから育てやすくはあるが、星6きてくれないと正直現状使いづらい……。ただまぁ、アユミはちょっと抜けた最前線にはたてない感じがキャラの一部なので、戦闘キャラとしての個性は難しいのかもしれない。

キャラスト第1話から第8話まで読んだので感想。

目次

ストーカー……に見えるが

一言で言うと、助けた女の子がストーカー化した話でワロタ。でも話の構成は綺麗。

  • 第1話、バイト先でチンピラ撃退。よくある話。
  • 第2話、助けてもらってストーカー化。
  • 第3話、恋人関係的な妄想もする。ストーキング中に迷子になるドジっ子
  • 第4話、現実世界では存在すら知られていないストーカーだった
  • 第5話、モニカと繋がりあったのか……。恋愛戦争に参加している自覚があった
  • 第6話、なんと先輩との約束に寝坊した挙げ句、遅刻してストーキングする
    • 個人的にアユミが一番個性を発揮した瞬間に思える
    • ちゃんと自分のこと知ってほしい気持ちもあるらしい
  • 第7話、勇気を出して突撃
    • ユウキの役に立てて泣く
    • アユミが成長した話でもある
  • 第8話、現実世界でストーカー化した理由、自転車二人乗りムーブ

ざっと見た感じの印象はストーカーキャラだし、まぁそれはそう。いやストーカーというより奥手、極度の恥ずかしがりというべきなんだろうか。

まぁ行為の大元がどうあれ、やっていること自体はストーキングである。が、アユミの場合なにかと間が抜けているところがあるために、それによってガチ感が薄れている。エリコやシズルみたいに、有能な子がそのすべてを歪んだ愛情に注ぐとヤン入っているガチ化して、恐怖すら覚えるレベルになるのだが、アユミくらいだとまぁ可愛らしい。

よくも悪くもハイスペックではない、そういう自分を自覚しているからか、アユミの自己評価は低い。ユウキを尾行するばかりで声をかけないのは、自分なんかが憧れのあの人の隣に立つなんて……という気持ち、ないでもないだろう。アユミからすると、ユウキはピンチに陥った自分を颯爽と助けてくれたヒーローなわけだ。

しかし、だからといって引くばかりではなく、恋愛については存外積極的かつ戦闘的なところがある。5話でモニカに自分の恋を「戦い」と表現したり、「自分のことだから人に相談するのは違う」などと謎に男らしい考え方を持っていたり。

そういう低い自己評価と妙に積極的な恋愛姿勢が合体した結果、ストーキング行為に勤しむようになったわけで、これはラブコメ漫画における一般的なストーカーキャラとは若干のズレもあるかなと思う。

特にキャラスト6話で待ち合わせに思いっきり寝坊するのは、ラブコメ的なストーカーキャラとしてはありえない。しかもその後、待ち合わせ場所についてから何故か隠れてじっと見続け、しかもそんな自分に焦りまくっているという自己矛盾した行動は、非常にアユミの個性的なところと感じた。

「こうして見てる間にも、先輩は待ってるのに!」

いかんかいw

まぁここは笑うよね。

成長物語

そんな彼女も、続く7話ではユウキのピンチに勇気を出して突撃するのだが、これはアユミにとっては成長であり、感極まって泣いてしまったのは、緊張からほっとした、ユウキにお礼できた、役に立てたという気持ちの他に、自分自身動けたことが嬉しい、という気持ちもあるだろうな。

現実世界でも危ないところを颯爽と救ってもらった、という筋書きは変わらなくて、アメス様からは「勇気を出して隣に行こうとしているんだからあんたも汲んでやれ」的なことを言われるが、このへんは先輩後輩かつ男女だから成り立つ理屈ではある。まぁ可愛い女子でよかったね、という気はする。星6ストーリー出たら(出るのか?)、現実でもユウキを助ける展開があるんだろうか。

まぁこんな具合で、ストーカーキャラという雑な印象とは裏腹に、通して見ると案外真っ当な、少女の成長物語であった。恋愛戦争に勝利できるかは未知数だが、この出会いはきっと彼女にとって良いものになるんだろうねと思わせる、甘酸っぱい話である。青春してますなぁ。

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