この漫画を読んでいると、在りし日のパッパラ隊を思い出して仕方がない。実際昔のガンガンで連載していそうな作風だなと思う。みんなでてんやわんやしている感じといい、ちょっと何していいかよくわかんなくなっちゃってそうなカオス感といい。ラブコメを中心に据えつつギャグやってんだかストーリーやってんだか、なんとも言われん。
ただ主人公格であるブレイブマンの存在感がイマイチ薄いのは、時代の趨勢だろうか。正直もうちょっと頑張ってほしい。いや、作中では苦労人なんだけどさ。
以下6-8巻感想。既に9巻まで出ているけれど。
懐かしいこの感じ
冒頭でパッパラ隊とか歳がバレる例をあげてしまったが、実際読んでいてなんとも懐かしい気分になる。今、「前回どんな感想書いたっけ」と思ってみたら、冒頭文とまるで同じことを書いていて、人間記憶が薄れても感じることは同じなんだなと妙に感心してしまった。
まーでもネタの感じとかな、センスが被ってるよな。まぁ別に人造人間もクローン人間もさして珍しくないネタかもしれないんだが、ネタの調理の仕方がね。令和のパッパラ隊。しっと団ならぬしっと猫とか雑な百合とか。
そしてやっぱり、今回も思ったことは「ブレイブマンもうちょっと頑張って」なのである。いやー、苦労人なんだけどさ彼。だけどもね。
まぁラブコメ的にはジェネラルさんがいなくなってパトロールがイマイチ物足りないなどの描写もあり、なんだかんだ心の距離は近づいているらしい。あとジェネラルさんは思わぬスケベ展開にいざなったら怯んでしまうしい。パッパラ隊のランコだったらスケベ展開ばっちこいだったと思うので、多少乙女らしい?
だからパッパラ隊の話をやめろ、俺。
スケベジジイ生きとったんかワレ
スケベといえば、この時代にセクハラを躊躇わないスケベジジイキャラが出てきたのに感動した。ウブな少年時代はらんまの八宝菜とか苦手だったけど、心が薄汚れた三十代も半ばになると「いいぞエロジジィもっとやれ」となっている。新ダイの大冒険アニメで、マトリフがマァムの乳を揉むシーンは改竄されたと聞き嘆いた。見てないけど。
とはいえ実際にモブ以外でセクハラされたのは正直名前も覚えていないメットヘアーのあの子であり、レギュラーとも言い難い微妙なポジションで、まぁやっぱりレギュラーヒロイン陣は守られているかー、と。そりゃそうか。そして何かあった時一番炎上するのはジェネラルさんより秘書さんなのはまぁ間違いない。秘書さんストレートに可愛いよね。イマイチ出番少ないのはやはりあざとすぎるからなのか。
まーでもこの自由さはいいよな。漫画は自由で適当が良い。自由度高すぎて若干カオス感増してはいる。このアクの強い群像劇で芯を通すには、やっぱりブレイブマンがも少しがんばらんといかんのではなかろうか。頑張れブレイブマン。
個人的に好きなシーンは7巻でのルヤンデに対するジェネラルさんの恋愛論での一喝。8巻での秘書さんのボス一番乗り。あとまるで最終回みたいなラスト。本当の最終回は6巻での猫の言った通り二人がくっついて終わって欲しいものです。
くっついて終わりか、くっついたら終わりか、いずれにせよその点では安心できそうな作品だなぁと思っています。