『+チック姉さん』12-13巻感想:今日も元気にサイコなラブコメ

栗井茶, +チック姉さん 13, 2019

長いこと新刊見逃していた。だってAmazonが全然レコメンドしてくれないから……。ヒナまつりはレコメンドしてくれるのに。

さて、久々に新刊読んだわけだが、加速度的にラブコメ度が上がっていて驚くと同時に、サイコ感も上がっており、っていうか一線超えたなぁという感じもする。人によってはトラウマ刺激されて読めない人もいるかもしれない。

この狂った世界でも佐々木さんと山田は元気そうでなにより。佐々木と山田は別記事でまた触れます。今回は12-13巻の全体的な感想を。

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スイッチが入る瞬間がたまらないね

ギャグ漫画ってどうしても中盤以降になると失速するものが多くて、まぁいかにして良い具合のマンネリに着地させるかみたいなところがあると思うんだけれど、その点この漫画はうまいことやったなぁというか、前よりキレてるかもしれないなとさえ思う。

キャラのアレさがインフレ気味になる中で、初期組でありながらなお濃すぎる存在感を放つ国木はやっぱり頭一つ抜けてんな。国木が出たらマトモ組が全員黙りこくるの好き過ぎる。東と西が少し伏し目がちになって遠いところを見て何も見ないようにしているの好き。

国木に限らずだけれど突然スイッチが入る瞬間はたまらんもんがあるな。国木のフランクフルトでハルナが悲しい顔になるコマが好きすぎてつらい。なんで国木はこんな面白いんだ。

よくよく考えてみると、今の御時世としてはなかなかキワドイ笑いの気もするが。「男がブラジャーしてそれの何がおかしいんだ」と真顔で言われたらこっちも真顔になってまぁはいすみませんとしか言えない。どメジャーな漫画ではないから許されているのかもしれない。

まぁでもさすがにポロンは姉さんからもお叱りを受ける。世界観がパワーアップしているから、適応する形で国木もパワーアップしているのかもしれない。

一線を超えたところもあるなと思う

姉さんはこの世界だとそれなりに強キャラの位置付けだしぶっ飛んではいるものの、性的なところついての良識なんかは持っているし、あと何より仁義を貫くところがカッコええな。姫川に一人で東を誘う勇気がない時は、努力に対する協力は惜しまないし、西がお姉ちゃんチームに襲われていたら、見ないフリせず国木呼んでくれるし。ハルナが9番の邪悪にあてられている時なんか、姉さんの性質がわかりやすく出ている。

「おー待ちなよ神保くん
 耐えたら友達になるんだろ?
 ハルナは耐えただろ
 友達になってやれや」

栗井茶, +チック姉さん 12, 2018

至極明快な理屈。本作のぶっ飛んだ連中は倫理観もぶっ飛んでいるのに、こういう仁義貫くあたりに姉さんの人望があるのだろう。常識と狂気を繋ぐ梯子で、狂気組と渡り合いながら最後の一線は守ってくれる、マトモ組からしてみたら頼れる姉御だ。

そんな姉さんがお姉ちゃんチームの手により散らしてしまうのは悲しいことである。このネタはちょっとつらかった。

姉さん自身はそんなに力があるほうじゃないから、狂気な奴らにパワーで来られると逃げるしかないんだよな。国木は男子なら守ってくれるけど女子の自分は守ってくれないしな。アイキも相性が悪いし。姫川は雑魚だし。頼れる人がいない。いや……対お姉ちゃんチームなら、案外ヨシ君あたりがどうにかできたかもしれないな。ほんと狂気のジャンケンだなこの作品。

そのジャンケンが成立しないと、ちょっと怖い感じになるのかもしれない。

特に美しい人とトビーの話は正直ぞくっときた。というか実質監禁したような状態で電極とクスリによる洗脳って、こういう犯罪あったよなぁ確か。いくら抱けっピュイーのトビーでもな。まぁ当てているの首筋だしマシなのか……局部に当てだしたらさすがに笑えないものな。いや、実際リアルワールドのガチなサイコパスどもが犯した犯罪を参考にして話作ってない?と思うことがちょびちょびあって、少し怖かった。

男にも女にも遠慮がない本作ではあるし、警察が機能していない感のある世界とはいえ、リーガル的に器物損壊くらいならともかく洗脳だの強姦だのはなかなか重くねとは思う。

美しい人は姉さんにも嫌われていたな。考えてみると、姉さんが恐れていたり嫌っていたりするのは、こういう一線を超えた連中なのかもしれない。国木については、フランクフルトまでいったら非難していたけれど、あれで普段はけっこう話のわかるやつだしなぁ。9番と違ってハルナのお花畑にも黙るし。

姉さんもドン引きの一線超えた人たちが、ちょっと目立ち始めて、正直一線超えた話については俺も笑えるかっていうと引いてしまうところのほうが大きいかもしれない。つくづく姉さんがラインだわ。

サイコ感と一緒にラブコメ度も上がる不思議

サイコレベルの上昇でリーガルの壁をやすやすと超えてしまった本作だが、驚くべきことに同時にラブ度も上がっている。姫川と東の話も続行。まぁ姫川は姉さんと一緒にお姉ちゃんチームに散らされてしまううえ東にすら相手にされないという悲しい状況なのだが。

それにしても姫川が東にまったく相手にされないのはちょっと意外。まぁ完全に東の言う通りで、姫川は焦っているだけといえるのだが、しかしあの世界だと姫川にはあまり選択肢が残されていないのかもしれない。まーこの二人だと、ほんとにただのラブコメになっちゃうからなぁ。まぁでもなんだかんだでラブコメできていると思うからせいぜい頑張れ姫川。

とはいえラブコメ的に言えばやっぱり断然豚と佐々木と愉快な仲間たち。なんだが、ここまでで既に1記事としては長いくらいの文字数になってしまったので、豚と佐々木はまた後日。

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