なんというか、この漫画も随分落ち着いてきた巻がある。といってもほんの少し前はサイコパス風味が振り切れていたから、今は凪なのかもしれない。
本巻はギャグもラブコメも薄く、見どころといえば鈴木に交際ごっこと言われてムスッとした姉さんくらいだ。いやほんとに。っていうか付き合っていることも忘れてて前の話読み直したわ。
や、真面目な話、ほんとに姉さんがムスッとするラブコメディが本巻のハイライトだよ。いいのか悪いか。以下15巻感想。
姉さんデレてる
あー、そうか、そういや付き合っていたっけ。姉さんと図書委員の鈴木。親公認だっけね。なんかドライブあったよね。そういえば。うん。なんかもう付き合っていたことも忘れていたわ。読み直したわ。そういえば、そうか。割と姉さんが真面目にデレていてちょっとびっくり。なにしろ姉さんのデレが本巻のハイライトですのでね。これもんですよ↓。

マジか、姉さん。ちょっと可愛い。なんかオチがあるのかと疑ったが本当にただムスッとしているだけだった。マジかよ姉さん。マーくんにやったのとは違うんんか。しかし、こんなんただただ可愛いけど大丈夫?
昔の姉さんはこんなわかりやすくツンデレする女じゃなかった…もっとこう…失恋した後輩の前で前転倒立とかする奴だった……。
この姉さんなら薄い本ワンチャンあるかもしれない。ってかこの漫画の薄い本ってあるのかな。
でもこの姉さん、薄い本に頼るまでもなく、既に散らしているんだよなぁ。つくづく散らしたのはやっぱりちょっとシャレにならんというか笑えないというか、一線超えたよなぁ。作者さんのバランス感覚がどこにあるのか不思議である。まぁギャグ漫画家の精神バランスなんて怪しいものかもしれないが……。
比較的穏やか
姉さんがデレるくらいだから、本作の時点では比較的心穏やかだったのだろうか。その分ギャグは薄い目だった。あまり印象に残っていない。ただし、国木は出ると相変わらず一定のクオリティを保つ。国木すごい。
9番はこの漫画っぽいのはそうなんだが、面白いかと言われるとどうだろう。9番のキャラは少し考えさせられる。以前姉さんに「友達になってやれや」と言われた時といい、今回マキマキから「八つ当たりするのはやっぱ筋ちがうんじゃない?」と指摘されたことといい、邪悪は邪悪なりに通す筋はあるらしいんだが、しかしその筋が必ずしも大事というわけでもないのがやはり邪悪の邪悪たる所以か。色々理屈捏ねても、結局は邪悪。
姫川はなんか東といい感じで何故かラブコメやっていたが、本巻では特に何もなく「だようだよう」と言うだけであった。なんとしょうもないんだ。そういやコイツも散らしたんだっけか。
そういえば豚のパートナーが完全にお面の子になっているが、メンヘラどもはどうしたんだろうか。あのお面の子は、他のメンヘラーズと比べると、豚的には一番の当たりに思える。それだけに面白いかと言われるとちょっと微妙な感もある。
振り返って、やはり姉さんがデレたことばかりが印象に残る。そうこうしているうちに、16巻も出ていた。マジか。最近、色々な漫画の新刊に追いつけていない。俺も色々限界か……。
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