『パシリな僕と恋する番長さん』1巻感想:令和時代のラブコメ番長

鹿島初, パシリな僕と恋する番長さん 1, 2018

コメントで薦められて読んでみたヤンキー彼女もの。男は元いじめられっ子……まではいかないかもしれないがまぁそんな感じ。カップル系だが勘違い・すれ違いものでもある。

この手のヤンキー像は一昔前感が強いことが多く、この漫画もご多分に漏れないのだが、スカート下のスパッツに2010年代を感じる。温故知新というやつだね

以下1巻感想。

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ラブコメ番長だよ

ヤンキー彼女ものはジャンルとしてはそこそこある気がするが、そういえば自分はシリーズ通してちゃんと読んだのはない気がする。不良という属性をヒロインに当てはめるのは、それこそガチのヤンキーものでもない限り、ラブコメとしてはけっこうそれだけでチャレンジだと思う。

まーラブコメは基本ラブアンドピースだしね。男主人公が不良のパターンはヒロインが不良よりは多いけれど、それでも「不良……?」みたいないいやつとか、誤解されているだけとかがたいてい。そりゃまぁ、現実世界にいる嫌な不良のラブコメとか誰も見たくないもんね。。。

ということで、本作のヒロインはガチの不良で血生臭いものの、2010年代に番長とか言っちゃうくらい、現代を舞台にしたファンタジーなので、不良といっても記号化されたラブコメ番長である。

言葉遣いこそ乱暴で、暴力的ではあるが、理由のない暴力は振らないし、一途でウブだし、まぁ可愛い人でございますよ。

男女逆転

とはいえ不良の彼女が、なにゆえスクールカースト最下位クラスのパシリに甘んじている主人公に惚れたのかが気になるが、これは主人公も「なんで?」と思っていたが、その理由が「雨の日に主人公が猫を拾っているのを見た」のがきっかけという、ひどくシンプルなものだった。まぁ理由付けすればあれこれできるかもしれないが、これはつまり一目惚れと言っていいだろう。

考えてみれば、そもそも主人公がヒロインを好きになる理由も「一目惚れ」であることがラブコメ界隈においては多い。だったら、ヒロインが主人公を好きになる理由が「一目惚れ」でもなんら問題はないだろう。

実際、この漫画は男女の役割が通常社会的に期待されているものと逆転していることもポイントである。一昔前なら卑屈で女々しい主人公を情けないと断じる人も多かったろうと思うが、2010年代だからこそ受け入れられる価値観なのかもしれない。

そういうちょっと先進的(?)な感じさえする価値観が、古めかしいヤンキー像で語られるのは面白い。価値観自体は古風だしね。番長って久しぶりに聞いたわ。20年以上前の漫画で「この学校の番長を呼べぇ!」「今どき番長ってプークスクス」っていうネタの4コマがあったので(新井理恵のペケだったな)、狙い通りだろうとはいえ時代錯誤っぷりは相当なものだが、スカート下にスパッツをはいているだけでなんとなく現代感が出る不思議。ラブコメ界隈だと、2000年代くらいまではしぶとくブルマが生き残っていたが、2010年代にもなると、さすがにもう絶滅だろうか。

ちょうどカドカワ半額セールに乗じて、続巻もポチったのでそのうち読む。

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