岡本倫, パラレルパラダイス 9, 2020
今回も安定の交尾漫画。交尾しか記憶に残ってないし新キャラ出る度に「今度はコイツが交尾するのか……」という気持ちになる。
なお今回は表紙の眼帯ちゃんが快楽に屈する模様。だいたい表紙とハイライト合わせてくるよねこの漫画。
毎度交尾する前にある、無理やりはしたくないヨータと、拒否りながらも心の奥底ではしてみたくて仕方ない女の子たちの、茶番の説得シーンから続く交尾がヘタなAVのようで素敵だ。もはや顔見ても名前わからないのに性癖わかるからすごいわ。
とか言いつつ、なんだかんだストーリーも気になるんだよ。エロスでストーリーの先を読ませるエロス駆動漫画。以下9巻感想。
交尾ばかりが記憶に残る
今回も相変わらず交尾している交尾漫画。交尾の合間にストーリーらしきものがちょこちょこと進む。だが交尾のインパクトが強すぎるせいで読み終わった後表紙見て「コイツも変態だったな……」という記憶しか残っていない自分に気づく。顔見ても名前を思い出せないが性癖は思い出せる。
表紙の子は、目の前で仲間が犯されたのを見て発情した自分がトラウマになって心を閉ざしたんだけれど、心の奥底では交尾したくて仕方なかった業の深い子。毎度のことながら作者さんの脳内はいったいどうなっているのか、尊敬の念が沸いてくる。
トラウマを打ち消すために、でまかせとは言わないまでも本当とも言い難い「(生命の危機的状況における)人間の本能だから仕方ない論」で懸命に諭すヨータと、絆されて泣きじゃくり本当は交尾したかったと吐露する彼女の絵面が、なんだかAVの前振りのようで素敵だと思う。
感じない女
そういう感じなので、新キャラが出るたびに「ああ今度はこの子が……」と思うわけだが、今回は交尾する間もなく死ぬ子が出て残念(?)。だがもうひとりの爆弾女は、間違いなく変態っぽいので多分交尾するのだろう。
ヨータに触れられても「気持ち悪い」と思うだけで発情しないので、ひょっとしたら同性愛的な子だろうか、と一瞬思ったが、恐らくそうではなく、理性が感情を上回っているタイプではないだろうか。元からして既に \\\ という赤らめた表情を手っ取り早く示す漫画的な表現がされているのでわかりづらいのだが、ヨータに肩に手を置かれた時はいつもより多少赤みがかっているような気がしなくもない。

その後魔女にヨータと交尾しろと言われた時のテンパリ具合からも、この子も中々の変態さんなのではないか、という妙な期待をもたせてくれる。
エロスとストーリーの狭間で
とまぁこのような具合いで、いったい俺はこの漫画を楽しんでいるんだろうかと不思議に思うこともある。ただ、もしこの漫画が本当にただ交尾しかない漫画だったら、こんなに楽しめていないようにも思う。まがりなりにも本作のストーリーが気にかかり、またその世界観に惹かれているところがあるということだ。
一方で、もし本作から交尾シーンがなかったらと思うと、それでもまぁそれなりに楽しいとは思うのだが、今と比べると相当に味気ないだろうなとも思う。
つまり、本作はエロス駆動型ストーリー漫画だということだな。わけわからん。
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