『おしかけツインテール』1-2巻感想:夢と浪漫の絶妙な距離感

高津ケイタ, おしかけツインテール 1, 2016

オススメされたメモ消化。といっても、元から読んでいたりする。

何か色々にじみ出ているな、と思うのは多分間違いではないだろう。直接的な描写は一切ないどころか、内容は平和でありほんわかしたものであるのにも関わらず、それが却って危うさを感じさせるのは何故だろうか。

ラブコメというと微妙な感じはするというか、いやそもそもこれはラブコメにしてしまっていいのか?と思わせる犯罪臭。いや、主人公?の俊郎はいい人なんだけどね。なんだろうね。家族的だが家族ではない距離感が絶妙。

まぁ一言で言うとアレだわ。夢だわ。浪漫だわ。以下1-2巻感想。

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浪漫。めっちゃ浪漫。正直すっ転んだら美少女の股ぐらにダイブとか扉を開けたら着替え中のハイライトであるところの、すっぽんぽんの美少女がとか、そんなものよりよほど夢であり浪漫。

もっとも、本作にはそういう性的な描写はまったくない。拗らせたフェ○ニストでも本作にツッコミを入れるのは少し難しいだろう。もっとわかりやすいものはいくらもある。

いやでも、うん、夢だよね。株で資産を得ながら、ウブで世話焼きなツインテールのチョロインと一つ屋根の下である。これが夢でなくてなんなのか。主人公?の俊郎は確かにまぁ悪いやつではない、というかまぁいいヤツに入るとは思うが、それにしても一匙の優しさ誠実さで鯛どころじゃないものを釣り上げるというか。

まぁ、ラブコメかっていうと、明確にそうとは言い切れない、しかし否定もできない、絶妙なラインにしているように見える。家族的な距離感ではあるが、厳密には家族ではない。異性としてギリギリ意識できる範囲。ただし、男からすると犯罪感がすごいので、女のほうから。しかしわざとらしくならない程度に。この距離感が絶妙過ぎる。

実際、この漫画はハッキリとラブコメ!にしてしまうと、非常に鼻白むと思われる。もちろん、直接的に性的な展開もよろしくない。あくまでほのめかす程度に抑制、しかしセンサーを持っていれば感じられる程度には香りを残しておく、そんな感じ。

最新刊以外はKindle Unlimitedで読み放題だし、疲れた諸兄にはよいのではなかろうか。こういう夢も必要だと思うよ俺は。とりあえず読み放題対象の5巻までは読むつもりだよ。なお各巻の表紙はけっこうあざとい模様。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 確かにこの距離感の関係は絶妙な塩梅を感じますね。家族として幸せに暮らすことも、男女の関係としてラブコメにする事もどちらの展開でも考えられる話作りをしているように感じます。お金の主人公と生活能力のヒロインで噛みあってるこの感じが好きです。

    • 関係性はかなり気を使って描かれているように思います。ざーっとらしくならない絶妙なところをついているかと。
      ヒロインとの関係を通じて、俊郎くんは最終的にお仕事できるようになるのかなぁという気がします。それやったら最終話感ありますが。

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