『俺んちのメイドさん』5巻感想:世界よこうであれ

作・大原ロロン。2019年5巻。幸せをありがとう。。。

本巻は、表紙のとおりヒロフミとリノの話が中心。タカオミ・サラではなくこの二人が二度目の表紙を飾るとは……しかし実際一番よかった。この二人、どうなることかと思っていたけれど、、、うーん、いい。嬉しい限りだねぇ……。

タカオミとサラはなんか熟年夫婦みたいな安定感ある。以下5巻感想。

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関係の変化は良いものだ

化けたなぁ。今回一番目立ったのはヒロフミとリノ。ついにヒロフミの正体がリノにバレたわけだけれど、特に深刻化するでもなく、ヒロフミがちょっとSに目覚めて、二人の関係が逆転しただけ。なのだけれど、これが実によかった。

やはりラブコメは関係の変化がよいのだなぁと改めて思わされる。特にSっぽい男って俺はあまり好きではないのだけれど、ヒロフミについては、まぁこれまでがこれまでだったので、自然と受け入れてしまった。立場の逆転自体は、定番っちゃ定番なんだけれど。

ラブコメを読むような人種はあまり自分に自信あるようなタイプではないだろうと勝手に思っている。男も女も。俺様男子なんて男にはかなり理解し難い属性だけれど、割と人気らしいし。一方、男で高飛車な女に罵られたいというのもこの界隈では珍しいタイプではないので、まぁ異性に虐げられることに悦びを覚える闇深き紳士淑女は多いのだろうと思う。

そういう見方だと、ヒロフミとリノの関係は、前巻までのリノに振り回されるヒロフミ、という構図がラブコメ的には野郎受けがいい、ということになると思うので、それだけに本巻の逆転した構図が面白い、というのは実によくうまく描いたものだなぁ、なんて思う。この関係性の変化とその過程こそ、ラブコメらしいラブコメであるなぁ、と。そりゃ二回目の表紙も飾るってもんだ。楽しかったよね。

素晴らしい世界

もちろん、タカオミとサラは最初から一貫して安定していて、それはそれでよいのだけれど。ギャルゲーでサラ似の子に冷たい言葉を履かれてガチ凹みするタカオミとか、タカオミが料理に目覚めて、料理男子として女子ウケするのが不安なサラとか、地味に進展はしていて、ニヤニヤできるのもたしか。まぁこの二人はこの調子で長年連れ添った老夫婦のような雰囲気出していきつつ、時折若者らしい青春を爆発させてほしいと思う。

そして誕生日のサプライズパーティーの愛と平和に満ち溢れている感じにはたいそう癒やされた。今回もよかったなぁ。ドラマCD買おうかなぁ……。世界がこうあればいいのになぁ。。。

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