『お従兄さんの引っ越しの片づけが進まない』2巻感想:成叶の可愛さにやられつつ変態一家の鴨味ラブコメを味わう

作・吉辺あくろ。2018年2巻。家族ぐるみの変態ラブコメ第2巻。

表紙がドアップ高帆のとおり、この漫画はまず高帆の可愛さを推しているのだが、それはそれとして弟の成叶が可愛い。もちろん従兄妹にして姉でもある高帆も隠れ変態ムッツリ可愛い。あと成叶が可愛い。それとたまに家族の顔を見せる藤嗣がいいと思う。そしてなにより成叶が可愛い。

以下2巻感想。

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変態の一族

血は争えない変態一家の愉快な従兄妹ラブコメ。いとこ同士は鴨の味とかいう業の深い言葉を最近知ったが、実際のところもしも高帆がうまいこと藤嗣とくっついたならば、それはもうたいへんお似合いの夫婦になると思われる。

藤嗣が変態なのは明らかにしても、高帆は高帆で思考がナチュラルにぶっ飛んでいるところがあるので、まぁ変態の一族。従兄妹同士この血をさらに濃くするとかいったい子供はどうなってしまうのか。

吉辺あくろ, お従兄さんの引っ越しの片づけが進まない, 第2巻

↑その練習を兄弟でやる狂気。高帆がノリノリなのが救えない。成叶の絶望のママが俺にクリーンヒット。この弟は可愛すぎる。小学校中学年といえばそこそこ自我も出てくる頃なのに、それで従兄と姉から赤ちゃんプレイ強要されたら普通はグレる(死語)が成叶はいい子。いい子過ぎてつらい。可愛すぎてつらい。

妹なのに妹ポジションではない

とまぁ藤嗣の理想の妹枠は、リアル(従兄)妹である高帆ではなく成叶で、それについてはもはや高帆も仕方ないと思っているようだ。成叶をメインディッシュと表現するあたりに秘められた変態性を感じる。

まぁ高帆は藤嗣の妹ではなく彼女になりたいわけなので、弟の成叶が妹としての寵愛を受けていることについては諦めもつくのだろう。それに弟はどこまでいっても本質的には男であるし、そういう趣味が藤嗣・成叶の両者にあるわけでもないので、恋愛的には安牌だ。

とはいえ従兄妹

と言いつつも、なんだかんだで高帆は藤嗣から従兄妹として大切にされており、高帆がちょっかい出された時にはやり過ぎるなよと止めに入る。その時の藤嗣が見せる兄の顔がけっこう好きだったりする(家族もの好きだよな俺)。

考えてみれば、妹にコスプレさせて撮影会を行う、なんていうのはまともな兄妹ではない。なんだかんだ言いながら、藤嗣と高帆の関係こそなにげに真っ当な従兄妹関係である。なので、高帆はちゃんと妹ポジション陣取っている。

それがラブコメ的には美味しいところであり、同時に痛いところでもある。今の所藤嗣の高帆を想う気持ちは身内に対する愛以上のものではないしねぇ。まぁ当分は今の関係が続くのだろうなぁ。

というか藤嗣が高帆をそういう目で見るようになると、この漫画のコンセプトが変わってしまう気もするし、その意味でも難しそうだなぁなんて思いつつ、でもやっぱりラブコメ的な進展も期待はしてしまうのであった。

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