『おもいがおもいおもいさん』1-2巻感想:返しきれないヘビーなストレートしか打ってこない彼女どうですか?

矢野としたか, おもいがおもいおもいさん 1, 2019

笑った。挨拶代わりに求婚してくるヒロインで、似たようなのはラブコメ界隈には多く生息しているかもしれないのだが、ここまで突き抜けたのはちょっと見ない。

思い込みが激しく束縛系も入っているので、この主人公が羨ましいと思う人はあまりいないのではないかと思われる。あくまで遠くから見ている分には面白いという感じ。

また、読み進めていくと主人公のほうも相当に変な奴だなぁということがわかってくるので、割れ鍋に綴じ蓋カップルだと言える。

「重い」って考えてみると面白い表現ですよね。以下1-2巻感想。

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地面も突き抜けそうな重さ

や、すごいね。似たような設定のヒロインはこのラブコメ界隈においては、さして珍しくもないかもしれない。しかし、ここまで突き抜けたのはちょっといないんじゃないかな。いやいやほんとに。

この漫画を読むと、重いというのはそれ自体一つの属性であって、ヤンデレともメンヘラとも違うんだなぁということがわかる。もちろんヤンデレもメンヘラもそれなりの重さは持ち合わせているんだけれど、そこが本質ではないんだな。

だが考えてみると、重いというのはなんとも不思議な表現だ。重いってなんだろう。

いきなり結婚をほのめかす態度は確実に重いし、彼氏のために転校までしてくるのは重さで地面突き抜ける勢いだ。やけに豪勢というか、なぜか知っている好きな食べ物だけのお弁当を頼んでもないのに作ってくるなども重い愛情表現と言えるだろう。

そんなことを考えていて思ったのは、返しきれない愛情を常に全力投球してくる態度が、重いと感じられるのだろうなぁ、という風に思う。

返しきれないヘビーな一撃

社会的な動物である人間には、返報性の原理というものがある。サイコパスでもない限り、普通の人は与えられたら少なからず返したいと思うものだ。そのお返しは、大きすぎず小さすぎず、それでいてさりげない、そんな粋なものが好まれる。気の利いた旅のお土産などは良い例だろう(形式化すると面倒だけど)。

人間関係は釣り合いが大事なので、あまり重いものを返されたりもらったりすると、とても釣り合いが取れないよと、困ってしまうわけだ。

実際、本作のヒロインである面井さんは、恋人となる軽井沢くんに対して、自分が与えるだけのものを返すのが当然という態度である。これはキツイ。求められてもいないのに、返しきれないものを贈るのは、実は人を支配する方法の一つでもある。俺は読んでいて面井さんこえぇなぁと思ったのだが、それはまぁそういうことだろう。

返せるのかよ

ところが、本作の主人公でもある軽井沢くんは、面井さんの愛を重すぎると感じつつも、でも好きと受け流し、なおかつ面井さんが納得できる程度には返せているという。

面井さん以外の女子は基本目に入っていないし、当たり前のように一途。体の関係を求める面井さんに対して誠実という盾で対抗する様は、ヘビー級の激しい攻防を見ているようだ。

まぁそれだけに、キャラ的には案外どぎつくて、2巻にもなるとその四角四面さに多少辟易とするところもないではなかった。とはいえ、この女を相手にするのはこうでないといけないんだろうなぁとも思え、まぁ、いい感じに割れ鍋に綴じ蓋カップルになっている。

正直ラブコメというよりはラブコメ的ギャグという感じで読んでいるが、ここまで突き抜けて重さ特化の漫画は読んだことがなく、面白かったので、3巻以降も読もうと思う。

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