『お嬢様の僕』99-125話(12-14巻分)感想:どう言い繕っても養太郎くんは腐れ外道だゾ

ヌルいハーレム漫画で、ヒロイン4人(+α)を平等に回していく構成のため1巻かけても話の進展はあまりない。デートやらクリスマスやら、何かイベントがあるたびに界王拳4倍。まぁ何も変わらないのが良いところかもしれない。

変わらないと言いつつ、さすがに14巻までいくとそれなりに関係は進んでいる。進んでいるというか、既に後戻りできない、少なくとも養太郎に誰かを振るという選択はもはやできない気はする。

以下12-14巻分感想。まぁでも腐れ外道なのはそう。

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前回記事

今のところヌルいハーレム継続

さて……3巻分読んだのだから記事でも書こうかなと思ったのだけれど、いざ書こうとすると、驚くほど何もない。特に改めて言いたいことがない。ヌルいハーレムが延々と続く。ただ一つ、そして大きく特徴的なのは、主人公がヒロインズ全員に明確な好意を示していることだろう。これも時代かもしれない。一昔前だとこれはちょっとありえなかったので……。

そしてヒロイン同士も交流を深めていき、ふと恋のライバルでもあることを思い出して「この関係を壊したくない」などと悩む同級生。ただこの方向で進めていくとどうなるかは100カノが全部やってる。

本作はそこまで振り切ることはなく、夏帆の「女の友情なんて儚いものかもしれませんよ」という思わせぶりな言葉に象徴されるように、彼女たちは友人だが同時に恋のライバルであるという線も消えていない。実際、ここらへんの距離感どう落ち着かせるんだろうと思う。まがつきは多重婚エンドだったが、あれは人外という裏技があってのことだからなぁ。

実際、まがつきでは二人目の人間ヒロインについては扱いが中途半端だったなぁという記憶。まぁそれは仕方なくて、そこをテキトーにええやんええやんとやってしまうと、なんだかラブコメっぽくなくなってしまうんだよね。

もう後戻りできないのでは?

そもそも養太郎にガチハーレムの選択ができるとは思えなくもあるが、しかし順当にヒロインズの色々な初めてをもらっている以上、もはや誰かを振るということは彼にはできない気がする。クリスマス前後でファーストキス4連とか何してんだお前ぇ

彼は非常にパッシブな男なので、誰かを選ぶというより、誰かを選ばないことができないので、結局ヒロインズが妥協する形で、等方性の爛れた関係を続けていくのだろうか。いやしかし、キスくらいならともかく、この先のことをもし全員とやったら、それはなんかまぁ、すげぇなぁ。まぁハーレムエンドになるとしてもそんな生々しいところまではさすがに描かないだろうとは思う。まがつきもそうだったし。

実際読者も誰か一人に決めてほしいとは思ってなさそうではある。個人的には凛子推しだけれど凛子エンドはさすがにないだろう、っていうかこの漫画で凛子エンドになったら軽く伝説ではある。やはりハーレムか。

アプリのおかげで

正直に言うと、積んでいた11巻を消化し終わったあと、本作を単行本で追いかける気力はあまりなかった。まぁ同じような展開がずっと続くのだろうしなぁ……と思ったし、それは実際そのとおりだった。

しかし最近漫画アプリの使い方を今さら覚えたことで、本作のように「あったら読むけどポチるかというと……」くらいの作品についてもだいぶ読みやすくなってきたので、まぁ読めているし、この先も読める限りは読もうかなという感じ。なので本作も多分読める限りは読む……かな。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 養太郎とヒロインズはどこまで行くんでしょうか。個人的にはセッ…までしてしまうと生々しさが出てしまってハーレム維持は無理じゃないかと思います。
    案外、養太郎と初めてを共にしたヒロインがあっさり勝つエンドになっても不思議じゃないかも?

    • 養太郎次第なのかなぁと思います。
      まがつきは主人公の倫理観がぶっ壊れていたのとほとんど人外(神様)でしたが、養太郎は真面目かつ全員人間なのでより厳しそうです。
      しかしヒロインズも抜け駆けの形で無理矢理養太郎の貞操(笑)を奪うようなことはできないでしょう。
      かといって延長戦エンドも鼻白むし、本作の終着点がどこにあるのかはけっこう気になるところではあります。

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