『お嬢様の僕』15-16巻分感想:ハーレムかハーレムじゃないか、それが問題だ

脳細胞死滅系ハーレムラブコメもいつのまにかまがつきをはるかに超えて16巻。っていうかまがつきの後日談が出てきて懐かしい。ハーレム系のその後ってだいぶ珍しい気がする。生々しくなっちゃうからなぁ。そしてまがつき主人公が滅茶苦茶調子に乗っており、あそこで終わっていて良かったんだなと思うなど。

すっかり腐れ外道が板についたまがつき主人公と違い、本作の養太郎は倫理観ぶっ壊れではないため、自身の現状について非常に悩んでいる。まぁ養太郎の場合は性格的に複数人と付き合うのはナシな気がする。ただ召使いにはなるかもしれない。奥様とご主人様は別理論とかは採用できそうな気はする。

まぁ別にしてもしなくてもいいんだが。以下15-16巻分感想。今を楽しめよ若人。

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前回記事

まがつきやないですか

まがつきキャラがまさかの登場。

まがつき読んでない人はいいのか?と思ったけれど本作をここまで読んでいる人は多分全員読了済みの気がするからいいのか。

じゃあ気にしなくていいか。

では復習ということで。まがつきはヒロインのほとんどが神様、人外であるために日本国の法が及ばず、幼馴染みと結婚しつつ神様たちともしっぽりずっぽりのハーレムエンドをぶちかました。ただ、もう一人人間ヒロインがいて、「半年ごとに離婚で手打ちを」みたいな狂ったことを最後言っていたはずだが、どうなったのだろうか。さすがにそれはしていないと思うけれど。

さて、そんなハーレム作品の主人公・八助が再登場したわけだが、滅茶苦茶調子ぶっこいており、一瞬八助だと気づかなかったよ。すっかり腐れ外道が板についている。アカリはお前それでいいのか。アカリの教育が足りないのではないか、と思ったけれど一夫多妻状態だと妻の立場は弱くなるだろうからしゃあないのか。元々神様'sは一夫多妻で子孫繁栄思想だし、そこに入るならアカリは折れるしかない。

そういう悩ましさを全部ぶっ飛ばしたのが100カノで、100カノの関係は言ってしまえばサークルなんだけれど、まがつきはサークルにはなりきっていないと思えた。アカリは現状を受け入れている言葉とは裏腹に、完全に割り切れているわけでもないんでないかなぁ。それとも俺が割り切れてないのか。

そんな感じなので、前作の主人公ヒロインズご登場にもかかわらず、なんか夢は夢のままにしておいてほしかったな、みたいな気持ちは正直ある。でも、これは俺のスタンスが昔と変わったことも大きいかもしれない。5年前の俺ならフツーに笑っていた気もするんだよな。

ハーレムやるんですか

さて、まがつきの最終形態を見た上で、我らが養太郎はどうするんだ問題。養太郎もさすがにこのままではいられないというプレッシャーに苛まれており、しかし誰かを切ることもできない。養太郎は誰かを選ぶことができないのではなく、誰かを選ばないことができない。その結果、流れるようにクリスマス4連するなどしたわけだが、それが故に養太郎はますます誰も切れないという悪循環に陥っている。

そしてヒロインズはどうかといえば、まずまがつきと違って全員人間なので、婚姻は法律の壁が立ちはだかる。なのでやるなら事実婚状態になるが、その場合家柄など種々の現実的な問題が勃発。それだけではなく、そもそもみのりなどはハーレムは受け入れがたい、少なくとも100カノ的ファミリーは受け入れがたく、百歩譲って一夫多妻でも、それならば自分を一番に置いてほしいと願うだろう。

ヒロインズ同士で友情関係はあるものの、それでもって恋愛関係まで妥協できるかといえば、そうでもなかろうと思える。

そんなわけで、養太郎は八助のようにはいかないと思う一方、やっぱり養太郎に誰かを切れるとも思えない。ヒロインズの誰かが気を利かせて身を引くか、あるいは嫁とご主人様は別のような超理論展開があるのかもしれない。それとも養太郎が覚悟を決めるのか。少なくともただのハーレムエンドにはならないと思うんだが、どう決着つけるのかなぁというのは若干気になる。そろそろ決着だと思うのだけれど。

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