若松が瀬尾の兄公認になりました。そして先輩♀と兄妹プレイというハイレベルな行為を校内でなさる。この二人はどこまでいくんだろう。
そして全然進まない佐倉と野崎。野崎からは完全にリボンとして認識されている佐倉に明日はあるのか。報われないながらもなんだかんだ楽しそうな佐倉に、妙に愛着がわいてきた。
…ところで、ネットで本作の評判検索してみたら、主人公って野崎なんだ?佐倉だと思ってた。野崎はヒロインだろう!そして真・ヒロインみこりん。……いやいいんだけど。俺の中で主人公は佐倉なのだ……。
以下8巻感想。
年齢逆転兄妹プレイ
今回の若瀬尾は兄妹プレイ(おまけ漫画だけど)↓。
こんなこと校内でやってたらすごい噂になるぞ。しかもあまりにアレ過ぎて周囲から直接は触れられない類の。兄ちゃん兄ちゃんと犬っころのように若松に懐く瀬尾が新鮮。しょうがないですね結月ちゃんな若松のお兄ちゃんぶりが板に付きすぎている。っていうか結月ちゃんって呼んでほしいのか瀬尾。
先輩後輩の関係で、年齢差逆転兄妹プレイはものすごくハイレベルだと思う。感心してしまったけれど、いったいこの二人はどこまでいくんだ。
ところで油断すると若瀬尾じゃなくて瀬尾若と言ってしまう。普段は若松受けだからなぁ。でもいざって時には逆転しそう。兄妹プレイも若松提案だけど、むしろ瀬尾が気に入ったっぽいし、若松からのタメ口も何か感じているようなところがあったのを見ると、本質的には若松攻めの瀬尾受けが美味しいカップリングっぽいのか。
このハイレベルなプレイは、若松が瀬尾兄のバイト先に行ったことが契機となっている。そこで若松は瀬尾兄の公認となるわけで、ほんと二人の知らない間に内堀外堀どんどん埋まっていく。というか校内的には既に公認カップルなんじゃなかろうか(若松はバスケ部から同情的な扱いを受けているが、まぁでもなんだかんだで好きなんだろう?と思われているのでは)。
瀬尾兄といえば都さんのお相手なわけだが、俺はてっきり都さんの相手は剣さんかなと最初思っていた。瀬尾兄も最近はキャラクターが固まってきて、いい感じで応援したい青年になっている…野崎を都の彼氏と思い込んで不幸になっているが、じっくり粘っていればそのうち進展しそうだ。
進展しない主人公カップル
進展といえばやっぱり進展しないのが佐倉・野崎のカップル(?)。もう1巻からずっと続いているのに。むしろ佐倉は完全に片想いキャラとしてキャラ性を会得してしまったので、物語的にはくっつけづらくなってさえいるんじゃなかろうか。
だがまぁ野崎はアシスタントの若松たちに「恥ずかしい仕事です!!」とか言われて凹んだりしながら少女漫画を描きつつも、自身の色恋には一向に興味がない様子なので、今のままいけば佐倉の粘り勝ちで終われそうな気はする。なにしろ佐倉は楽しいやつである↓。
「おっ昼ー おっ昼ー」
教室内で誰に見られているわけでもないのに、なんて愉快な女なんだ。ハマってる野崎よりよほど変わっているぞ。あまり少女漫画的なロマンスは似合わないかもしれないが、野崎の隣が似合う女にはなっているのかもしれない。実際野崎と佐倉のやりとりが本作で見ていて一番落ち着く。
だが相変わらず野崎からはこの扱い↓。
もう随分世話になってるんだからもう少しこう…頼む。野崎なりに敬意が払われていることはわかるのだが。
そろそろ何かしら進展があってもいい頃じゃなかろうか。今のところ野崎からのデレというと、6巻終わりの「俺だったら佐倉に逃げられたら一番ショックかもなぁ」が一番印象的か。このさりげなさが「らしい」のはそうなんだろうが……。
ところで今更ながら本作についてネットで検索してみると、某所で野崎が主人公、佐倉がヒロインと書かれていて驚いた。そうなん?俺的には佐倉が主人公なんだが。野崎はヒロインだろう!そして真・ヒロインみこりん……。
俺の主人公の解釈は、一般論(ウィキとか)と男女逆になっていることがけっこうある。作品上の基本的な視点人物を主人公と解釈することが多いからかもしれない。本作は群像劇で、野崎視点の話も多いが、基本は佐倉だと思っているので、佐倉が主人公。タイトルになっているかどうかはあまり重視しない。
まぁ誰が主人公かなんてのは瑣末な問題である。問題はニヤニヤできるかどうか。つまり問題ない。本巻もニヤニヤできて楽しかった。あ、今回堀ちゃん先輩と鹿島のこと書いてないな…。
どうでもいいけど本作の劇中劇「恋しよっ♡」の無修正(?)バージョンを読みたいと思っている漫画愛好家は俺だけではないだろう。