椿いずみ, 月刊少女野崎くん 1, 2012
どちらかというと女向けの文脈かもしれんが男も楽しめる。一番可愛いのはみこりん(男)なのは悔しいけど仕方ない。みこりん可愛がるのは初心者な感じもしてしまうが……可愛いんだよ畜生。
ラブコメに分類されるが、主人公・佐倉(すごいリボン)の恋が少なくとも3巻までだと1ミリも進んでいない気がするんだがこの先大丈夫なんだろうか。野崎くんがデレるとこ想像できんぞ。以下1-3巻感想。
野郎が可愛い
主人公・佐倉が告白した相手・野崎が少女漫画家で、何故かアシスタントもどきとなって働く漫画。レギュラー陣の男比率が高いので、どちらかというと女向けっぽいが、男が読んでも普通に楽しめると思われる。
なんといっても野崎の友人みこりんがあざといながら確かに可愛くて悔しい↓。
涙目可愛い。みこりんクソあざといんだがクソ可愛い。俺にくれ。野崎の描く少女漫画のヒロインのモデルにもなっているようだ。
頑張れ主人公ってかリボンの存在感
基本的にはギャグ漫画の構成であるものの、野崎を中心に色々と可愛い野郎共と難ありなヒロインたちが登場し、そこそこにラブコメの花を咲かせる。ラブコメとして十分に楽しめるんだが、その中で主人公・佐倉の恋が一番進んでいないような気がするのは多分気の所為ではないだろう。
↑これは不本意ながらみこりんが合コンに出ることになり、合コンとか怖すぎるから練習させてという話の流れで野崎と佐倉が協力し(みこりんマジ可愛い)、佐倉が自己紹介する場面。もちろんここで佐倉が言っているのは完全に野崎その人のことである。野崎の目の前で堂々とこれを言うのは間接的に告白しているも同然なのだが、これについて野崎はノーリアクション。というか、ここまで言っても野崎はまったく気づかないだろうと確信しているからこそできることであり、悲しいほどの脈なしっぷりである。佐倉は野崎に何度も好意を伝えているが一切伝わっていない。
とはいえ野崎くん自身に色っぽい話はないし、野崎と一番近しい女子であることには違いないので、長期戦でじっくりということなのか、あるいは今のポジションでそこそこ満足してしまっているのか。
それにしても佐倉のリボンの存在感よ。初見ですげぇリボンだなというのが第一印象だったが、このリボンについては作中でも散々いじられており、もはやリボンが本体くらいの勢い、主人公兼ヒロインとしてその扱われ方は大丈夫なのかと妙に心配になる。
既に8巻まで出ているし、さすがにそこまでいけば少しは進展していてほしいところだが、どうなることやら。この漫画、積読して気がつくとなんと3年たっていた。今回Kindleでスクエニ本が半額ポイント還元セールしていたので、読むなら今しかないとばかりに手をつけたのだが、普通におもしろいし、もっと早く読んどけばよかったなぁ。とりあえず8巻まで揃えた。
少女漫画家系男子
ところでここまでの話とはあまり関係ないが、そういえば、新井理恵のX-ペケ-にも隠れ少女漫画家な野郎の話があった。逆に野郎向けの作品では、ヒロインが官能小説書いていたりエロ漫画描いていたりするから、素敵な異性が自分側の畑で仕事をしている、というのは男女問わず夢想することなのかもしれないな、とふと思った。などと書いたところで、そういえば野郎向け漫画でも、ガンガンで連載していた松沢夏樹の突撃!パッパラ隊に少女漫画家を志望する男がいたことを思い出したが、アレはムッキムキのマッスル軍人で完全にギャグに振り切っていたし、まぁ素敵な異性とは言い難かろう(アレが好みの女もいるのかもしれんが……)。
コメント