『のあ先輩はともだち。』1巻感想：のあ先輩(27)は初めてじゃなくなくなくなくなくなくない？

可愛くて胸が大きくて距離感おかしくて夢女子（27）なのあ先輩と、異性間の友情という名の遅れてきた青春を満喫する二十代ラブコメ。のあ先輩はやばめの彼氏いた歴5人らしいが、実際距離感バグってるので、正直誤解もやむなしと思った。

まぁでも二十代後半だし何があったところで別にいいよ。それより年収高そうだし結婚してくれ。でもメンヘラだったら勘弁な！以下1巻感想。のあ先輩（29）でも良かった（個人の感想です）。

オススメ文

久しぶりに「オススメされた作品」からでございます。

色々こじらせ過ぎた職場の先輩であるのあ先輩に目をつけられた省エネ主人公の物語。 ヒロインであるのあ先輩が予想以上にめんどくさい、それに尽きる。 ただし主人公が精神的強者なため振り回されず先輩をコントロールできているのはあまり見なく面白い。

FAIさん

拗らせてますが、メンヘラの一線からは引いたバリキャリなので、優良物件だと思いました。かなり面倒くさいのはそうなんですが、主人公のようにがっつかないタイプだったら案外楽しめる人かも。

二十代オタクラブコメですよ

主人公・大塚とのあ先輩が、男女の友情の名目で実質オフィスラブする。男女の友情は成り立つのか論争は大学生までだと思うが、実際のところのあ先輩の精神年齢は二十代前半かそれ以下くらいに思えるので、仕方ないのかもしれない。二十代後半にもなってキュンキュンしたいとかさぁ……ん……？そういえば俺がこのサイト作ったのもそういえば二十代後半……。

まぁオタクの魂は百までだからね仕方ないね（掌クルー）。ただ「xxは私と付き合っている（妄想）」と公の場で言い放つ夢女子（27）はやや迫力があるといってもよいのではないか。さすがに俺も特定のCPに対する過度な入れ込みはなかったはず……。

ちなみに作中でも微妙にバトっていたが、カプ厨オタクと夢系オタクは相容れない。恐らくBL界隈でもそれは同様では。掛け持ちしてる人もいるだろうけど。

早乙女さんは初めて

オタク女子という点ともう一つ特徴なのは、距離感バグってる女子だろう。接近具合、密着具合、連絡頻度などが常軌を逸しており、過去勘違いしたやばめの彼氏が5人と言っているが、正直大塚への接し方を見る限り、のあ先輩にもだいぶ責任はあるように思った。可愛くて胸でかいんだから自分の身は自分で守れよ。

この感じなので「早乙女さんは初めてじゃない」と思われたが、なんと安心安全の処女宣言がなされた。やったね大塚！

……というのは別にしても、ちょっと安心した。身体を許してないということは、ちゃんと一線引けるんだな、ということなので。

真面目な話、のあ先輩の距離感のバグり方はちょっとメンヘラっぽくて、地雷臭が漂っている。これはかなり多くの男子が嗅ぎ取れるものと思われる。大塚に嫌われていないかを過度に気にするのも、そうして離れられた過去があったのだろう。それにも関わらずのあ先輩と付き合ってきた過去の彼氏たちは、のあ先輩の言動がアレだったことを差っ引いても確かに「ヤバめ」だったのかもしれない。

しかし迫られてもちゃんと「怖かった」と拒否できたのは、処女云々以前に、自分を持っていて、現実社会の中に踏みとどまっていると感じさせる。少なくともメンヘラではないな、と思った。さすがバリキャリは違うぜ。のあ先輩デキる先輩。

令和のラブコメヒロインの魅力は年収

まぁ処女のほうがラブコメヒロインポイント高いのはそうだけど、たとえ非処女だったとしても、性格めんどくさくても、そこそこ年収高そうだからOKなんよぶっちゃけ。バリキャリで仕事楽しんでるのはかなりポイント高い。お酒もイケるクチだしいいよね。仕事の話するのも他人のオタトークきくのも好きだし一緒に飲みたいわ。

これからのラブコメは一緒に稼げるヒロイン、これ。のあ先輩（27）とキャリアアップしたいだけの人生だった。2巻以降も読みたい。