『中原くんの過保護な妹』2巻感想:続・妹ファンタジー人生に疲れた諸兄を癒やす

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表紙がすこぶる性的でつい買ってしまった。高1らしいよこの子。ごくり……。前巻に引き続き続・妹ファンタジー。何一つけったいな要素のない妹ラブコメ。絶望した諸兄に幸あれ。妹に介護されたい系男子集まれー。

読んだのだいぶ前なんだが今更感想。

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優しい世界

本当にぬるいラブコメ。ライバルキャラはおろか嫌な奴一人出てこず、ひたすら愛らしい妹とその友人を愛でる漫画。多分きっと、これから先もずっとそうなんだろうなぁと思われる。とてもとても優しい世界なので、人生に傷つき疲れ果てた諸兄が、何も考えずにただただ癒やされたいという時によいのではなかろうか。

さて、本巻では妹まりあのブラコンぶりの理由が解説されるが……正直どうでもいいな。理由なんかなくってもいいくらいだ。むしろないほうがいいんじゃないかとさえ個人的には思う。彼女は生来のブラコンなんです、そこに理由はないんです、ってな感じで。

実質的にはそんな感じやけどな。いかに過去や教育方針がそうだとして、それでこんな風に育つというのも妙な話。どうせ夢と浪漫で出来ているんだから、変に説明しようとせず、いっそのこと理由なしに振り切ってしまっても問題ないくらいさ。

そんなことはどうでもよくって。ただ優しくて可愛くて胸も大きい妹にオカンのごとくお世話されたい、その一言に尽きる。理由とか原因とかきっかけとかはどうでもいい。主人公の兄が入社5年目くらいっぽい感じがするのも読者が投影しやすいようにという心遣いに違いない。

オカンのごとく、というのがこの漫画の場合ポイントで、しかもまるで母親と5歳の子供くらいの関係を、年頃の妹と兄でやるという倒錯。さすがに着替えや歯磨きは自分でやりたいところだが、それさえも主導権は妹にある。お世話というかもはや介護。なかなか業の深い漫画である。

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