『中原くんの過保護な妹』3-7巻感想:距離の近すぎる恋愛的ではない妹ヒロインの行方は

ほっぺげ, 中原くんの過保護な妹 7, 2021

ポチってた自分に驚いている。マジか。

内容はまぁ相変わらず妹のまりあがただただ天使っていう感じなんだが、ラブコメ的には妹の級友のほうにいっているのが特徴的というか、正しく妹漫画という気がする。

ラブコメでは実妹もヒロインになっていることが多いけれど、恋愛的には結局違うっていうパターンが多い。本作なんか妹が圧倒的に正ヒロインポジションであるにも関わらずそうだから、やはり近親ってタブーなんだなぁと再認識した。でもまりあが恋人を作る展開は考えられないんだよね。

そう考えると、妹、というか姉妹系ラブコメヒロインというやつは不遇だなと思う。幼馴染に負けるパターンが多い気がする。

以下3-7巻感想。

目次

気に入っていたのだろうか

この漫画を積んでいた自分に驚いている。マジか。しかも6巻くらいまで読んだ記憶がある。7巻はしれっと数分で読み終わった。マジか。ポチっていたのか俺。ということは、なんだかんだで気に入るところがあったんだろうか。何も覚えていないが、注文履歴には残っている。ふむー。

まぁでも確かに、安心して読める系ではあるよな。不穏なこととか、絶対何も起きないだろうなっていう安心感がある。女の子も可愛いし。ハーレムだし。

そう、ハーレム。特段いいところのない主人公だが、多分それこそが求められているところなのだろう。強いて言うなら見た目疲れたおっさんなところが個性である。多分20年後も同じ見た目で描ける。

ハーレムといったが、恐らく恋愛的にはまりあの友達であるまほがお相手なんだろうなぁということはなんとなくわかる。まぁ一番可愛いよね。やはり恋する女の子は可愛い。相手が誰であっても……。

強いようで弱い妹ヒロイン

しかし、なんだな。やっぱり妹じゃないんだな、って。妹ヒロイン。一時期に比べると落ち着いたとはいえ、まだまだラブコメでは強い属性。しかし、一部の作品が強烈に印象に残っているだけで、多分全体的にはあまり恋愛成就しない属性。

まぁそりゃそうで、近親ってのはタブーなんだよなぁ、と。本当にくっつくと引いちゃう、みたいなのはけっこうあるんだろう。妹に限らず、姉もそう。負け属性扱いの幼馴染ヒロインに負けていることも実は多い気がする。

と思って、なんとなく本サイトを見てみる。

姉も混ざっているが気にしない。

多分探していくともっといっぱい出てくるんだけれど、ざっと見てもブラコン妹は死ぬほど出てくる。が、実際に兄とくっつくパターンはほぼない。正ヒロインクラスだろうが作中一番人気だろうがそう。にも関わらず妹大勝利の印象が強いのは、だいたい俺妹のせいな気がする。

そんな妹キャラだけれど、ブラコンキャラなだけに恋人作りが難しい。田中くんはいつもけだるげの妹キャラなんかそうで、作中いい感じになる男の子もいたけれど、最後まであまり進展しなかったのは、進展させちゃうと難しくなってしまうからではなかろうか。ブラコンキャラだったので。

ただこの影響は兄に対してもあって、強烈なブラコンキャラが人気だったりすると、兄貴のほうの恋愛も難しくなる。兄貴の恋愛を成就させてしまうと妹キャラのファンから反感を買う可能性がある。あるいはブラコンキャラがラブコメを妨害するお邪魔虫キャラ化して、そちらが反感を買ってしまうパターンもあるだろう。これは姉も同様。いずれにしても、避けたい展開だ。

そう考えると、姉妹ヒロインってのは中々難しいんだなぁと思う。

本作の場合、まりあは兄とまほの仲を見守りつつ、近すぎる家族として微妙なポジションをキープしている。このラインが、均衡を保つギリギリの気がする。これくらいの距離を維持し続けるのか、それとももっと踏み込むのか、本作がどちらに向かうのか、そこはちょっと気になっている。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次