『武蔵くんと村山さんは付き合ってみた。』感想:久々に読んだら残念なことになっていた

武蔵くんと村山さんは付き合ってみた。 - GANMA!(ガンマ)

3巻の終わりらいへんから132話まで。久しぶりに続き読んでみたら、残念なことになってるなぁ…。4巻買う前に内容確認してよかった。この漫画は、ウブな男女がぬるくイチャイチャしているただそれだけ、っていう開き直った内容がよかったのに。この漫画で、「修羅場」「三角関係」のタグを付けることになるとはなぁ。残念やなぁ…。以下感想。

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もはやいちゃコメではない

ラブコメにも色々あるけれど、この漫画はただひたすら年頃の男女がイチャイチャするだけという思い切った内容だった。そういうのを個人的にいちゃコメと呼んでいる。案外少ないんだこれが。しかもこの漫画は、その中でも生温いというか、不安材料の一切ない安心のいちゃコメだった。結果的には、そうではなかったってことになる。ニッチ向けの特化型だと思っていたんだが…。

この漫画は、そういうニッチ向けだからこそ面白かったのであって、そうでないとして見てみると、うーん……残念だなぁ。

この漫画に修羅場とか求めてなかった

岸くん絡みなんだけど、最後まで読んで、やっぱりこれは残念だなぁと結論せざるを得なかった。話自体、あまりに武蔵を悪く描き過ぎていてイライラさせられた。せめて生徒会のフォローがあればまた違ったろうけれど、何故かこの大事なときに生徒会一切出てこず。というか村山さんが一番印象悪いよ俺…。

やりたいことはよくわかる。なぁなぁで始まった二人の関係にある種をケジメをつけさせて、かつ二人(特に武蔵)を人間的にも成長させたかったんだろう。わかるけど、そこがこのカップルの面白いところだったのに。ヘタレでダメダメで人間的にも未熟な二人が、成り行きでなんとなく付き合って、それがなんか奇跡的にうまくいって、少しずつ少しずつ、本当のカップルになっていく、その有様がよかったのに。いきなりわけわからんやつが出てきて、修羅場を演じて、絆を強めて、人間的に一気に成長!とか全然求めてなかったんだよぉ…。

ところで、この手の話をすると現実の恋なら当たり前〜とかいう話も出るが、現実的かどうかはまったく問題ではない。というか、ラブコメはそもそもが夢だから、現実的とかいったらそもそもラブコメ自体が楽しめない。だいたいこの漫画は大元のリアリティのなさにおいてはその最たるものだろう。ラブコメにおいて、リアリティは読者の共感を呼び夢に質感を与えるためのものであって、現実はこんなもんだからって夢をぶち壊すためのものではないんだよ。別に社会派の漫画じゃないんだから、現実的かどうかなんてのはどうでもいい話なんだ。

続けるみたいだが

はぁ…4巻買う前でよかったよ。正直今後この話読み続けるかどうかも微妙なところだ(紹介記事も書き直さないとなぁ…)。何故か最近は百合にまで手を出しているし(これもつらい…)、もう最初の方向性からは大きく変わったと言わざるを得ない。それでも面白けりゃいいんだけどね……。少なくとも、このサイトで勧められる作品ではなくなってしまったよ。本当に残念だよ。

なんだかんだでGANMAでは人気のはずだから続ける限りは続くんだろう。話が続けば、ここから持ち直すこともあるのだろうか。それでも岸くん編はイレギュラーとして残るだろう。作者さんもやりたいこと色々あるんだろうなとは思うけれど、こういう展開になってしまったのは、俺としてはやっぱり残念だわ。うむぅ……。

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