『継母の連れ子が元カノだった(漫画)』2巻感想:未練たらたら少年少女

原作 紙城境介, 作画 草壁レイ, 継母の連れ子が元カノだった 漫画 2, 2020

1巻に引き続きすぐに読んでしまった。

内容的には1巻とあまり変わらないが、結女のコンプレックスに焦点が当てられていて、結女の自意識の変化が二人の関係を壊した大きな要因であったことが示唆されている。

ちょっとしたことのように思えるかもしれないが、実際こういう変化は大人になってからでも難しいからねぇ。まして思春期の男女とくれば、そりゃお互いどうしていいかわかんなかったと思うよ。

何もなく何十年かたてば、それこそお互い若気の至りだったと懐かしく思えるのだろうけどね。

でも、壊れた関係を再構築できるほうが、そりゃいいよね。浪漫だよね。以下漫画版2巻感想。

目次

ザ・コンプレックス

やはりコンプレックスの塊であったか、結女よ。こういうコンプレックスを抱くのは男にありがちに思えるが、それは俺が男だからそう思うのか。女は女で序列に敏感なのか。人間とは悲しい生き物である。

なまじっか素養があって、晴れて夢のスクールカースト第一位となった結女は、事あるごとに過去を卑下し、しかしあの頃の淡い想いをなお忘れられないでいる。

学校では誰もが羨み、男子からもモテにモテる憧れのポジションをgetしたにも関わらず、何もできない情けない自分だったあの頃のほうが、楽しかったのだろうね。

それは水斗にとっても同じことだろう。若気の至りなんて嘯いているが、人生で一番充実していた時期のはずだ。だからこそ、その落差に耐えられなくて、思い出の中に封じ込めようとしているのだろう。そうでもしないと、失ったものの大きさに耐えられない。

いつか懐かしく思い出せる日が来るとしても

時の流れは偉大だ。もし再会することなく何十年かすれば、傷も癒えて、過去を省みることもできよう。その時には、若気の至りだと若い癖に断じていたことこそ、若気の至りだったなと、どこかほろ苦い気持ちで懐かしく思い出せるのだろうね。

まぁそんな未来も人生かもしれないけれど、それでもやっぱり、掛け違えたボタンを戻して、関係を再構築し、新たなロマンスを紡ぐほうが、そりゃ浪漫ってもんだよな。

原作読もうかな……

このコミカライズは多分よく出来ているほうだと思うんだが、しかしだいぶ端折っているのだろうなぁとも思う。まぁ仕方のないことなんだが……。含みがあるというより単なる描写不足に感じることもあった。特に看病回での水斗と南の会話は、どういう意図があるのか、解釈の範囲が広すぎるっつーか……これなんとなく、原作読んだらもう少しわかりそうな気がする……。

うーん……原作気になるなぁ。読もうかな……。

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