『みつどもえ』17巻感想:矢部ひとないから三十路でも語る

一度読むのをやめていたみつどもえを、また読んでみるかなと、14-16巻読んでみたら、案外楽しめたので、17巻も買ってみた。矢部ひと分なく残念だった。以下三十路。

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三十路のすごい説得力

桜井のりお, みつどもえ, 第17巻
桜井のりお, みつどもえ, 第17巻

↑ダンスを恥ずかしがるガキどもに一喝する三十路。お手本の自分のダンスを見せたうえで、今しかないということをこれでもかとわからせる。これには生徒も奮起。

自分はもう若くないという自覚を持ちながらも、いやそれでもまだいけるんじゃない?という希望も正直ありつつ、はしゃぐ若々しい女児共と日々過ごすのは、色々とフラストレーションがたまるだろう。出会いもなさそうだし。だが、それでもなお堂々としているのは三十路の魅力である↓。

桜井のりお, みつどもえ, 第17巻
桜井のりお, みつどもえ, 第17巻

このフロアにババァは私だけ宣言。なんという力強く悲しい宣言だ。

教育者としての三十路

こんな三十路ではあるが、教育者としての情熱は存外あるようで、実際受け持ちの生徒からは好かれている描写が多々ある。自虐してまで生徒にやる気を出させたのも、考えてみればなかなかできることではない。それで、ここまで言ってもなおダンスに乗り気でないひとはをなんとかやる気にさせようと奮闘する。本番インストゥルメンタルバージョンを流して、口パクで誤魔化そうとするひとは(こっちのほうが普通は恥ずかしいのだが)の退路を塞いだのも、三十路なりの考えをもってのことだろう。

だが真面目な話、ひとはの性格を考えると、アレで己の殻を打ち破れた可能性は低い。だからこそ親父も自ら歌いあげてフォローしたのだろう。アレがなかったらトラウマとして残った可能性もある。

そのへんは、相性としか言い様がなくて、というか基本的にひとはタイプの人間にとって学校というのは試練が多く味方は少ないのが実際のところ。つまり何が言いたいかというと矢部っちはひとはからすると恩師と言える存在なのだと、三十路から無理やり矢部ひとに繋げて終わり

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