『Mission!すくーる』1巻感想:意外にもカップルものなB級ラブコメ、ノリが往年の同人誌みたいだ

値段安かったのと、ラブコメだという評を見たので、どんなもんなかなと思いひとまず1巻読んでみた。なんだか懐かしい感じのするギャグ強めのラブコメやねー。昔のガンガンで2,3巻しれっと連載してた的な。同人っぽい。

サービスシーン、パロディ多め、カップルのイチャラブ。イチャラブだったのは想定外だった。不快なキャラもおらず、頭空っぽにして読める深夜に読みたいB級ラブコメ。

以下1巻の感想。

目次

躊躇わないパロディ

兎にも角にもノリがなんだか懐かしい。絵柄も合わせて。なんかしらんが最初ミリネタをやけに絡めてくるからそういう感じかとおもいきや、それは最初だけでその後普通に学園ものっぽくなるし、このこだわりのないカオス具合は90年代から2000年代前半っぽい感じ。ギャグ漫画の設定にちゃんとした説明いる?整合性なんか取る必要ある?細かいこと気にすんなよハゲるぞみたいな。昔のガンガンあたりで微妙な期間連載してそうだ。

ギャグベースなのだが、作者は普段うふ~んな漫画を描いているらしく、そのためかサービスシーンが非常に多く、またMのキャラが多い。さらにセクハラを躊躇わないレズキャラなどもいて、これは男女カプを楽しむにおいては鬼門の一つなわけだが、このキャラについては不快感なし。まず第三者にハッキリとレズであると指摘されたうえ、セクハラ行為にちゃんとツッコミが入るのと、なにより過去が悲しすぎるので。世界でも大人気な忍者漫画のメイン野郎二人が大好きだったが、二人のBL同人を読まされて、同人と公式の区別もつかないガキだった彼女はショック、その反動で女の子しか愛せなくなりましたとさ。はは。兄弟の持っている同人でトラウマ作っちゃった人はけっこういると思うんだ。俺も姉がその手のやつ持ってたから…おう。

でもこれ、なんとなくだけど、百合レズ属性ない人の考えたレズキャラって感じはする。だからいやらしさを感じないのかもしれん。この子は最終的にノンケに転ぶ可能性も普通にありそう。

それにしても、他作品、しかも同人をネタにって、なんだか二次創作っぽい。よく商業でやったなぁと思うが、この漫画はそれが多い。パロディ自体、非常に多くて、さらにその一つ一つが、それやりたかっただけやろと思わずつっこんでしまう、同人のノリ。パロディ自体はギャグ漫画じゃよくあるんだけど、なんだか同人っぽいのはパロディの完成度が適当だからかしら?

なにげにメインキャラの男女比もバランスが取れており、古き好きドタバタラブコメ感ある。今の女子比率高すぎかつ妙に熟れているのと比べて、なんだか妙に安心する。かつてネットで二次創作読み漁ってたような人なら、このノリも懐かしく楽しめるんじゃないかな。しかも主人公とヒロインの安心できるイチャラブ構成だし、安く手に入るならラブコメ好きが何も考えずに深夜に読むといいB級ラブコメと思うよ。

とりあえず全巻読んでみるかなー。

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