積ん読消化の季節。本作はそのうち読もうと思いながら読む気分になれない日がリアルに2年くらい続いたが、満を持してなんとなく読みたくなった。そういう時ってあるよね。漫画読む時は気分が大事なんだわ。
例によっておっさんがケツを晒すばかりでどうしたものかなと思ったが、名雲の昔の恋バナが始まってだいぶ先を読ませる感じに。ってかこの過去ヒロイン、作中さいかわ疑惑あるんだが。
以下でもやっぱりマキちゃん可愛い11巻感想。もうちょっと真白を素直にヒロイン扱いしてやってくれという気がしなくもない。
内容
- 試食さんに恋する乙女
- 名雲の恋バナ
- え……人妻……?
- マキちゃんと月一で飲みたいだけの人生だった(感想)
- おまけが3割
- 神田川
オッサンつよし
読むの年単位で久しぶりだからマキちゃんが可愛いこと以外何も覚えておらず、自分の感想記事を読み直した。
自分で書いといてなんだが碌でもないことしか書いていないが、自分が書いただけあってだいたい思い出した。やはりマキちゃんは可愛かったようだ。そして主人公は名雲のオッサンであとなんか真白とかいう超魔生物がいた。完全に思い出した。
ただ魔法陣グルグルのダメな時のごとく、オッサンに乗っ取られつつあり、11巻もその流れだった。「試食さんに恋する乙女」とかいう総理大臣の朝飯よりもどうでもいい話が繰り広げられ、口開けて読んでいたが、図らずも最後超魔生物真白に恋を意識させるというヒロイン仕草にもっていったのがラブコメ的にはポイントではある。ただ名雲の「覚えてねぇよ」を軽くスルーしたのは、気を遣われたのではないか……と思ってしまった。まぁ昔の名雲はモテていたハズだが。
マキちゃん可愛い
次に微妙に真白に恋を意識させる話をしたが、その後のマキちゃんで全部吹っ飛ぶんだよなぁ。俺もマキちゃんと月一で飲みたいだけの人生だった。っていうか名雲の彼女扱いされて「光栄」とか言ってるし完全に気があるやん。もうこれヒロイン交代していいだろ。真白はあすなろにあげよう割といい感じだったし。JKにあすなろ取られたらマキちゃんは闇堕ちすると思うけどそこを名雲が拾えばいい(全体的に酷い)。
名雲の恋バナ
さて、真白には適当に昔の恋を誤魔化した名雲も、真ヒロイン・マキちゃんにはちゃんと恋バナした様子。過去話だから終わった恋の話か……とややつらい気持ちで読んでいたが、これが作中最強に可愛い子で草。ミステリアスなトリックスターとか完全にメインヒロイン属性。実際これマキちゃん同年代だったら負けそうだし真白に至っては話にもならんぞ……圧倒的なヒロイン力……。
と思ったら人妻属性っぽいのでアウト。しかも隠蔽している感あるのでこれは性悪。物語上はヒロインの立ち位置だけど恋愛的にはならないタイプのヒロインと見た。
……いや過去話だからヒロインじゃないんだけどね。さてどうなるのかな、と珍しく気を持たせる感じで12巻に続く。
…………え?もう?まだ120ページくらいだけど……?と思ったらオマケが単行本全体の割を占めているという。マジかー。まぁ積ん読消化で次あるからいいけど……。
神田川の歌詞
ところで、アフターにかぐや姫の名曲「神田川」の話があった。これはラブコメ的には縁起の良くない曲で、この曲を引き合いに出すあたりも二人の間は決まっていたのかと思う。だいたいみんな知っていると思うがYouTubeの動画を貼る。
かぐや姫は古いバンドだし、俺も世代ではないんだが、それでも「神田川」はどこかで一度は聴くことがある曲だと思うし、また一度聴くと耳に残る印象深い曲だ。
少なくとも俺はよく覚えている。それは歌詞の意味がわからなかったからだ。本作では「なぜ男は女を待たせていたか」が議論されていて、これも多義的で解釈の余地があるが、学生時分の俺にはまずサビの「あなたのやさしさが怖かった」からして意味不明であった。
若かったあの頃 何も怖くなかった
かぐや姫 - 神田川
ただ あなたのやさしさが怖かった
やさしさが怖いってどういうこと?と素直にわからなかったな。
それが20代の後半くらいだろうか、「ああそうか」と思った。やさしさは人が別れる理由にもなる、ということを、突然、実感を伴って思った記憶がある。実際この曲は過去形であり、昔を思い返す歌である。そういう歌だったのだと、十数年越しに思った。
レビューというのは十数年越しに結実することもある。そう思えば2年くらいの積ん読は積ん読にも入らないな。いや、12巻はなるべく間を開けずに読む……ってかもう14巻まで出てるしもう全部ポチってんのよなにげに……。
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