↑こんな口説き文句を受け付けてくれる夢の様な女子。数学ガール。数学がわかろうがわかるまいがそこにラブコメがあれば人はついてくることを実証する漫画。ラブコメも色々だが、紙とペンが欲しくなるラブコメはこれくらいのものだろう。
基本情報
全2巻。原作・結城浩、漫画・日坂水柯。結城浩氏はガチな数学やプログラミングの本を書いておりますな。情報系ではお世話になった人も多いのでは。本作は数学ガールシリーズの一つをコミカライズしたもの。いまだに原作読んでないんよねぇ…読もう、読もうと思いつつ…。
だいたいこんな感じ
いるはずのない数学系美少女眼鏡っ娘ミルカさんと、男目当てに数学を頑張ろうとする巨乳美少女のテトラちゃんと「僕」が、三角関係で時に静かに修羅場りつつもキャッキャウフフしながら数学を嗜む夢と浪漫に溢れた漫画。「君にはωのワルツが見えてるかな?」何言っちゃってんの。
↑この文字の多さ、さりげに入る数式。大丈夫、ついてこれなくてもテトラちゃん(画像の女の子)のオッパイと太ももの眩しさでページをめくれる。
邪な男子だけじゃなく、女子でも読めるようだ。以前数字を見るだけで頭が痛くなる系女子に読ませてみたところ、「何言ってるかわかんないけど読めたよ」とのこと。ついでに「ミルカさんよりテトラちゃんだわー」とのこと。この三人はテトラちゃんがいい子だから成り立っている関係ではあるな。ミルカさん基本コミュ障だし。しかしミルカさんかテトラちゃんか、そこは議論の余地があろう。
そう、数学嫌いでも何故読めるかと言えば、まさにそれ、ラブコメの力である。ラブがコメっていれば人はついてくる。ラブコメパワーすごい。本作における数学的な表現が、時に暗喩として、時に直接的な表現として、「僕」とミルカさんとテトラちゃんの関係にリンクする。だから数学の意味がわからなくても、そこにラブコメ的な意味が見いだせて、楽しめるのだ。素晴らしいねぇ。
でも、数学もわかったほうが楽しいね。本作における数学自体は高校レベルの延長くらいだけれど、1巻はまだしも2巻にもなるとだいぶ紙とペンが欲しくなる。でもけっこうちゃんと説明してくれて、その説明が魅力的で、なんかね、学生時代にこういう風に教えてくれる人がいたらなって思うよ。もう一度数学をやろうかなと思う。趣味で。俺には、ミルカさんもテトラちゃんもいないけどな。いいんだ。いいんだ…。
総評
数学で恋を語る夢と浪漫に溢れた漫画。
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