ラブコメ度は低い
5巻出ていたので購入した。本巻は、魔法使いの姉である僧侶が合流したことで、それに絡む話が多い。残念ながらラブコメ度は低かった。そして最強キャラの扱いの難しさを改めて感じる今日この頃。侍女の出番少ない…。多少は進展もあり、どちらかというと魔法使い巻かな。以下ネタバレ。
クール系キャラが恥を捨てる展開
全体的にはラブコメ度は低かったものの、魔法使いに裸を見られたけどスルーされて乙女のプライドずたずたになった魔王様がつい天変地異レベルの自閉空間をつくっちゃった回は、なかなか。何がなかなかというと、魔法使いが。自閉空間に閉じ込められたのが乙女のプライドを蔑ろにしたからだと感づいた魔法使いが、とにかく外に出るため、恥も外聞も捨てて魔王様に助平心を吐露するシーン↓。
普段クール系のキャラが恥を晒すのっていいよね。生きるために死にたくなっている矛盾。
でもここくらいかなぁ。
最強キャラは難しいね
本巻より、魔法使いの姉、僧侶が合流したことで、主にそれ絡みの話が多かったのだが、これがいわゆる最強キャラで、特に弱点らしい弱点がない。それでただひたすらみんながこの子を怖がる、という感じで進むのだが、うーん。
物理的にせよ精神的にせよ、最強系のキャラって可愛げないせいか、扱いが難しいような気がする。他のキャラがしてやられて終わり、みたいなパターンが続くと、なんだかなーって。やっぱり人間関係はじゃんけんが一番バランスいいというか、突出しているだけの存在って、見ていても別に面白くないんよなぁ。
だからこそ記憶喪失入っているんだろうけど、回想が多いし、また記憶喪失でもみんなただただ怖がっているのに変わりはないので、なんとも。強すぎるキャラは、ヘタするとそれだけで積み上げてきた世界観すら崩壊させかねない。
うーん、今回ラブコメ度が下がったのって、僧侶絡みの話の尺が多かったからだと思うんだが(自閉空間の回は僧侶全然関係ないし)、個人的には、なんだか微妙やなぁ。6巻以降は、人間関係にも変化が見られるんやろか。。。
コメント