『魔王なオレと不死姫の指輪(漫画)』感想:ネタが懐かしい

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原作・柑橘ゆすら。漫画・稍日向。2013-2014年全3巻。原作は2013年に全5巻で完結したライトノベル。原作は1巻のみ読了。往年のWeb小説を思わせるノリだった。

表紙でヒロインにパンチラさせる漢気を買った。ラノベだともっとすごいやつもあるのだが、これくらいのパンチラが一番ガチっぽくてレジに持って行きづらいと思う。

内容は頭空っぽのハーレムラブコメ。パンツもあるよ。まぁぶっちゃけテンプレなんだが、それなりに上級属性である殺傷力のあるキモウトの起用や男主人公の失禁という誰得シーンは良かったと思う。一方人外ヒロイン要素はあまり活かされていないのが残念である。特に表紙の子はグールなのに、せいぜい最初に内臓ちょっと出す程度っていう。

まぁ表紙の感じとタイトルと設定で、色々と中身は想像つくんじゃないかと思われるが、多分それで合っている。以下全3巻感想。

目次

ハーレムに始まりハーレムに終わる

ハーレムものには、ハーレムといいながら明らかに正妻が決まっていて最後は結局誰かを選ぶものも少なくないが、本作は非常に純粋なハーレムである。正直テンプレート感は否めないものの、ハーレムを貫いているのは大きなポイントだろう。最初から特に理由のないハーレムが始まり、そのまま終わる。ふむ。

「ハルはもちろんあたしを選ぶんだよね
アタシのパンツ見た責任取りなさい!」
「内臓まで見られたのだから私こそ優先されるべきです!
男らしく責任取ってください!」
「どっちにするのハル」
「責任取ってくれますよね千春!」

こういう会話が繰り広げられる。ど安心のハーレムものである。

なおヒロインズは人外で、グール(女だからグーラ?)、ツンデレ幼馴染のネフィリム(巨人)、ロリロリしいレッドドラゴンとなっているが、あまり人外要素は活かされていない。特にグールは最初に臓物をちょいとお披露目する程度。うーん。ただし、みんな事あるごとにパンツ見せてくれる天使

キモウト、そして失禁(男が)

そして人間ヒロインとしてはキモウト起用。しかも殺傷力のあるタイプ。キモウトヒロイン自体はもはや珍しくもない昨今だが、躊躇わず他ヒロインに物理的な危害を加えるタイプは多くない。

主人公・千春がいない間に家にやってきたヒロインに激昂して、その頭に包丁をぶっ刺すものの返り討ち。そして帰ってきた主人公に向かって言う。

「お兄ちゃんそいつ誰なの!
殺しても死なないなんて絶対おかしいよ!」

つまりよくわからずに包丁をぶっ刺したわけだ。中々シャレにならない。まぁさすがにいきなりぶっ刺したわけではなかろうが、それを差っ引いてなおクレイジーである。そして「そいつ殺れない」S県月宮を思わせるセリフ(実際意識しているんだろう)からわかる明確な殺意。殺意を持つだけのみならず実行に移すキモウト怖い。

変態的な性的嗜好も持ち合わせており、性的なことをしようと主人公に襲いかかったり、主人公の身につけていたものをよだれをたらして盗んでいったりする。極めつけは失禁した主人公の下着を持ち去っていったことだろうか。

そうそう、主人公の失禁シーンってね。原作で良いと思ったのは「でりゅうううううううううう」という勢いのもとに男主人公が失禁するという誰も得しないシーンだったのだが、これがコミカライズではあっさりと描写されていたのは残念だ。あのシーンが一番印象深かったのに。

原作はKindle読み放題にあった1巻しか読んでいない。往年のWeb小説を思わせるようなノリで、特に「御恩と奉公」とか「屈辱!カノッサの屈辱!」などの"今日学校で習ったことを早速取り入れたよ"感のある小ネタには悶えてしまった。あとがきでキャラクターと作者による座談会やってくれたら完璧だった。この先全部読む日が来るかはわからない。

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