『まがつき』11巻感想:露出狂呼ばわりされる神々って

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初登場時から女子のパンツを覗いていた男だけど、しかし回を重ねるごとにどんどんエロスな男になっていきやがるね八助は。そんでもって八助のエロスに、ヒロインたちがどんどん慣れていって、気がついたらたいていのことならそんなに怒らなくなっていたという天使たち。神だけど天使。そんな天使たちが、今更の新キャラにあんたらおかしいよと諭される。確かに。いやそうなんだけど。それ言っちゃうんだ。

以下ネタバレ感想。

目次

こういうキャラとは

正直10巻読み終わった時は、新キャラなんか出しちゃったらヤバイんじゃないのかと思っていたけれど、こういう方向か…なるほどと思ってしまった。

八助の許嫁を名乗り、かつ巨乳で幼馴染でちんまりとしているという、既存ヒロインに喧嘩売るかのごとくキャラを被せてきた新ヒロイン。正直今更新キャラはまずいんじゃないのと思った読者も多かろうと思うが、この子なかなか面白かった。

八助のエロさがとどまるところを知らないのはいまさらだけど、そのエロさにヒロインたちもきっちりついていっていた。みんなでお風呂も、キスも、パンチラも、ラッキースケベも、全然大したことじゃないように感じるところまでしれっと成長していた。そんなヒロインたちを、新キャラ桃たんは「露出狂」と喝破。みんなでお風呂も実は必然性ないよね、目隠ししてるけどチラチラ取れてるのも気づいてるよね、と、なんとなく暗黙の了解で流されていたことをズバズバ指摘。マジで空気読まないこの子。恐るべきは異邦人。

実際そのとおりなので、一時は彼女の言うとおりになって、一緒にお風呂も入らなくなるし、ヒロインたちはジャージストになってパンチラもなくなる。売れねぇぞそんなことしたら。

ね、八助がクソエロいことはみんな承知なのに、みんなスカート短いし織姫に至ってはノーパンライフ続けてるし、胸も見せるし、触られてもそんな怒んないし、普通の感覚言えばお前らもう痴女だろってのはそうだよね。でも、どんな清楚キャラでも股下5cmあんの?くらいのミニスカートなのは、美少女ものでは気にしちゃいけないことになっている。いやほんとに。そこをあえて指摘して「露出狂」とハッキリ物申したのは、面白いと思う。っつかそうだよなって笑っちゃったよ。

そんな感じで、マンネリだったハーレム関係に水差して、新たな空気を送りつつ、即退場するのは潔い。これでまたちょっと続くかな?と思いきや、最後祟りとけたってマジか。ってことは、もう終わるんやろか。もうちょっと見ていたかったような。ハーレムを銘打っておきながら、最後の最後は現代日本社会の倫理観にのっとって、誰か一人を選ぶエンドがたいていの中、この漫画はどういう結論を出すんだろうか。今回の自称許嫁を除けば、あかり以外は一応神様だから、人外ヒロイン奥義、人間じゃないから重婚でも恥ずかしくないが使えるが。果たして。

それにしても本来のメインヒロインであるはずの織姫の存在感の薄さが際立つ。やっぱハーレムもので受け身はあかんのな。でもしれっと八助のイチオシエロ本におっぱいがいっぱいを選んだあたり、自分のセックスアピールがなんなのかはしっかりと理解しているらしくあざとい。最後はびしっと決めてくれるんかいね。最後と決まったわけじゃないし、続いてほしいと思ってるけどさ…。

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