作・宮原るり。2008年1巻、2014年10巻。
表紙のとおり、ヤンマキ増強。ナギリコもエノとUK王子もレンスズも着々と進むんだけれど、それらを押しのけてのヤンマキ増強に、ヤンマキ一推しの身としては嬉しい限り。
そしてエノ兄を応援したくなってしまうのは仕方ない。以下10巻感想。
みんな進展するんだけど
本巻はヤンマキ巻。いや、他カップルも進展するんだけど。リコとかめっさ可愛いしな↓。
今までで一番ええ顔してるなぁと。この前に既に「ナギっ」と呼びかけていて、さらにそこからもうひと押しの「ナギっ」というのがポイントやね(ところでこの促音を平仮名にするのが実に漫画家の良いセンスだなぁと思う)。ナギの対応できてなさがまたいい。この甘酸っぱい青春模様たまんないよね。好き過ぎかお前ら。
レンスズはクッキー作ってドキドキするくらいで、これもおいしいんだけど他カップルに比べると薄味で。それはUK王子とエノも同じく(彼氏候補が出来てハロワ行きを思うエノ兄応援し隊)。サヨはサヨだし(モモ先輩のファインプレーはあったようだが)。そう考えると、ナギリコは一つ抜けているな…後はお互いがいかに自分と相手の気持ちに気づけるか、といったところだし。
ヤンマキ良かったです…
それでもやっぱりヤンマキが最高やったなぁ。
↑リコに負けず劣らずのええ顔やんね。ヤンのマキに対する暴言(といっても可愛いもんだが、この二人の微妙な関係を考えると十分な暴言である)からの仲直りに至ったところではあり、読者としても安心感すごい。UK王子のファインプレーたるや。UK王子は割と本当に理想的な社長だと思うよ。
喧嘩の仕方も実にヤンマキらしいというかなんというか。頑なに自分の非を認めようとしないながらも、気になって仕方なく頭の中で堂々巡りを続けるヤンと、本心を表に出すまいとして外面お嬢様モードに徹するマキと、自分の心情顕なナギリコに比べてどこまでも外面鉄仮面なこの二人、マジ面倒臭い。それだけに、蟠りが溶けた時のニヤニヤも大きい。
まーね、ヤンが「仲いいとか冗談じゃない」なんて暴言放ったのも、マキのことを気遣ったからこそ起きたことやし、また言い過ぎたのもマキのことを過剰に意識し過ぎていたからやしね。それでお嬢様モードに入るというわかりづらい怒り方するのも、マキの性格もありつつ、自分の感情の出処の正体や処理の仕方がわからないとか、仕事はちゃんと進めないといけないという責任感とか、そういう色々なものがまぜこぜになった結果やしね。それが仕事の成り行きで仲直りするというのがまたこの二人らしくてええやんな。
そんな感じでニヤニヤしてたら10巻終わったわ。良かったです……。
とか言いながらもね、一番共感するのはサヨ先輩でもあるです↓。
サヨ先輩のこの顔な。でもマジでサヨ先輩の役割は大きい。サヨ先輩のおかげで、この小っ恥ずかしい漫画を読み続けられるというのは大いにある。ほんとに。ありがとうサヨ先輩。でも彼氏はもう少しかまってあげてください。
コメント