『吸血鬼にっき』感想:雑貨屋舞台のゆるゆる日常4コマ、吸血鬼要素は薄い

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作・あづま笙子。全2巻。

吸血鬼と人間が共生する世界の、ラブ含有日常4コマ。優しい世界やね。吸血鬼男×人間女。

吸血鬼とはいえ、パックの血を飲んでいるということ以外はあまり吸血鬼という感じがしない。狼男(少年?)も出てくるが、特に吸血鬼との対立はない様子(個人的なライバルは関係にはなるが)。

吸血鬼がどうのというよりは、雑貨屋を舞台にしたゆるゆるなラブあり日常4コマですなー。以下感想。

目次

ゆるい日常4コマ

吸血鬼と人間の共生する世界観をベースに、吸血鬼御用達の輸入雑貨店で働く主人公・はなと、その女店主・ジル、弟のシーザー、狼男(少年)・ポチを中心にした、ぬるい4コマですな。吸血鬼がどうのという話はほとんどないし、よくある吸血鬼vs狼男みたいなのもない。ただし、シーザーとポチは個人的にははなを巡ってライバル関係になるが。

絵柄は可愛らしく、落ち着いた日常系の4コマである。そこへちょくちょくと、はなとシーザーが接近していく様子が差し込まれるのが、ラブコメ的には嬉しいところ。ふんわりほのぼのとした世界観をゆるゆる楽しむ漫画であるな。

面白いかと言われれば、どうだろう。この漫画が面白いかという問いは、「コボちゃんって面白い?」という問いに似ている。別にゲラゲラ笑うようなもんではないし、ときめきを感じるようなもんでもないし、ハラハラするようなもんでもない。オチもなく、取り立ててヤマもない。ネタは基本ゆるく、エキセントリックな要素もない。

つまり正しく日常系なのである(かりあげクンは日常系に入るだろうか…フリテンくんまでいけば明確にオーバーラインだと思うが)。この手の日常系の4コマ漫画を読み慣れている人間であれば、普通に読めるし、楽しめる。最後はちゃんとはなとシーザーがいい感じになって終わるし、ラブコメ的にも裏切らない。逆に言うと驚きはない。強いて言えば、吸血鬼などという特殊な要素をぶち込んでおきながら、ほとんど普通の日常4コマに落ち着かせているのが、一周回って特徴といえるのかもしれない。

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