『強制レンアイ』2-3巻感想:豚と眼鏡の自由恋愛

自分で自分の過去記事読んでいたらたまたま目について、そういえば続きを読んでいなかったなぁと思い、なぜか他の数多の積ん読を差し置いて読み始めた。全3巻と思い込んでいたが全4巻だった。ポチっていたのは3巻までだったので、最終話にたどり着けていない。……というか、どうして俺はこの漫画を3巻までポチっていたのだろうか……。

もはや話の内容を覚えていなかったので、1巻から読み直したのだが、基本的には妹vs幼馴染が期待される話だったと思う。

思うのだが、なぜか2巻から3巻にかけて、ほぼ1巻分のボリュームで豚とモブ眼鏡のラブコメに話が割かれており、かなり意味不明であった。俺はいったいなぜこの漫画をポチったのか……。

そして3巻の最後はだいたいオチが読めるものでもあった。うん……。以下2,3巻感想。

目次

豚と眼鏡と虚無とラブコメ

Amazonの注文履歴によるところでは、俺は本作を2020年の8月1日にポチっていたらしい。そして本作はバンブー・コミックス。そう、つまり竹書房の日の半額デーでポチったということだ。バンブー・コミックスは定価がゲロ高いので、竹書房の日の半額デーでようやくまぁそんなものかな、という値段になるのだが、それにしてもよくポチったなぁ……。

やっぱりあれか……2巻妹の下乳か?下乳のためにポチったのか。そうなのか過去の俺よ。わからん。なぜだ。その2巻の内容が、ほぼほぼ豚とモブ眼鏡のラブコメだったの、どんな気持ち?ねぇどんな気持ち?

虚無だよ。何も感じない。豚と眼鏡のラブコメに何を感じろというのか。

せめて幼馴染の話をしてほしかった。幼馴染は1巻の時点で噛ませ臭がすごかったが、ヤンを感じさせるハイライト失った瞳など魅せるところも多少あったのに、2巻は完全に空気。3巻は妹に宣戦布告したかと思いきや、そのまま妹にラブコメのお膳立てをされる始末。完全に噛ませヒロインムーブじゃないですか、やだなぁもう。

義兄弟の盃

まぁでも、この妹さん、非常に兄妹であることに対しておこだわりが見て取れて、近親なんかありえない!って空気出すんだよね。恋愛感情そのものを否定するんじゃなくて、あくまで兄妹関係であることを強調するの。

ラブコメ文法からいくと、恋愛感情の否定はポジティブフラグなんだけれど、兄弟関係の強調それ自体はラブコメ的にネガティブなんよね。やっぱりなんだかんだいって、ガチ近親はラブコメハードルが高いんです。

で、「ううん?妹ルートっぽいのにえらくハードル上げるやん。これで義妹だったら興ざめやなハハハ」とか思いながら読み進めたら、最後に父親の健康診断書が出てきて、それを見て「え……?」ってなるましろで終わるんよ。父親の血液型はO型。これは……義兄弟フラグ……。

父親がO型の場合、母親の血液型がOなら子供もO型以外ありえないし、母がA型なら子供はA or O、母がB型なら子供はB or O、母がABなら子供はA or Bになる。いずれにせよ言えることは、絶対にありえない血液型があるってこと。

なので、春隆とましろの血液型がなにかは知らんけれど、これみよがしに驚いたってことは、ありえない血液型の可能性がある。つまり、義妹エンドである。

血の繋がりだけがラブコメの障壁だったこの兄妹なので、義妹となれば即ラブハメまったなし、アスモデウスも大満足……とまでなるかどうかはわからんが、いずれにしてもラブコメ的に最大にして唯一の壁がなくなってしまっては、どうしようもないというかなんというか。

幼馴染よもう一度

せめて2,3巻と幼馴染のターンだったならば、トドメで派手に散る幼馴染ムーブに期待があったかもしれないのだが、残念ながらここまでほとんど豚と眼鏡のラブコメに割かれており、幼馴染は空気もいいところだったため、劇的な展開を望むべくもなく。まぁ。うん。

なんだかなぁと思いつつ4巻のAmazonレビューを見てみると、ああやっぱりか、という感じであり、もはや俺はこの生涯において、本作の最終巻を手に取ることはない気がするが、まぁもう全部読んだよ。多分。そんな気がする。はい。

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