作・もすこ。2017年5巻。
三咲めっちゃええ奴。もう三咲でええやんと思うくらいええ奴。まぁえりかの想いを尊重するその姿がいいのであるが。高校生なんだしぶつかっていいんじゃないの?とも思うが、それができないのが三咲ではあるんだろう。空気読みすぎ故に。でもしっかりお相手用意されているという。
久住は空気読めないというより、読んだうえであえて読まないタイプっぽいと思う。
以下5巻感想。
三咲くん空気読めてる
前巻は久住まさかのブチギレという非常に後味の悪いところで引きであった。今回はその解決編。
どうも教師になるという自分の夢を茶化されたことで怒ってしまったらしく、久住の案外デリケートかつ面倒臭い一面が明らかに。それでそこまで怒るのは、まぁ何かしら自分自身気にしているところがあるのかもしれないし、ラブコメ的に良く解釈するとすれば、えりかには理解してほしいと感じていた、のかもしれない。そこはなんとも言えないところだが、まぁ久住が怒りを露わにするということ自体が、ある意味では親しさの表れでもある。
そうして二人はちょっとした喧嘩状態になる。えりかはもちろんのことだが、榛名曰くどうやら久住のほうもだいぶ気にしていた模様。それで巻き込まれるのがみんなの人気者でイケメンリア充・三咲であるが、コイツがポジション的にはお邪魔虫キャラであるにも関わらず、ビビるくらいのいい子であった。
久住と対照的なのは、三咲は空気の中心で空気を作り、空気を読み空気を操る術に長けていること。一方久住は空気読まない。それがもっとも象徴的なのは、えりかの想いを尊重して実質的に自ら身を引いたところだろう。恋愛くらい空気読まなくてもいいのにね。増して10代なんだし。それができないのが三咲というキャラクターなのだとは思う。だからこそいい奴っぷりが際立ったわけで。
それにまぁ、三咲がいいなと思ったのは、久住を想うえりかの姿である。そのことを三咲も自覚しているので、これでよかったのかもしれない。ってか三咲とえりかのカップルとかラブコメ的にはなんにも面白くないしなぁ。
やり方は違えど、他人を尊重する点では久住もそうなのだが、本巻では彼の我の強さ 明らかに。我を通すか通さないのかは、久住と三咲のもっとも対照的なところだろう。正直けっこう面倒な男だなとも思ったわけだが、そろそろ久住の気持ちをもう少し明確にしてほしいなぁと思う。
ところで巻末のオマケは俺にはだいぶレベル高い。ラブコメは浪漫だしね、ルックスも大事だと思うのである…。
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