『ククルカン』4-6巻感想:淡々とラブコメが続く

やはりこの漫画はラブコメやな。色々なことが起こっているのだが、絵柄のせいなのか、非常に淡々とした印象を受ける。日常ラブコメパートと、シリアス展開がまったく同じテンションで綴られる。

ラブコメ的にはライバルキャラ登場。なのだが……うーん、なんだろう、この盛り上がらなさは。

以下4-6巻の感想。次の7巻が最終巻。

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ライバルキャラの登場、そして退場

基本的にラブコメ。今回はつばさの想い人、友也がスフィアの向こうからやってくる。そしてドギマギするつばさに対して、ミリスがチクッという。

ミリス「あれだけ思わせぶりな態度とっておいて

友也が現れたらハイサヨウナラですか?」

ヒロインの煮え切らない態度が責められるのは、そういえばあまり見ないかもしれない。ラブコメにおいてヒロイン側が煮え切らない態度を取るのは、男向けではそもそもあまりないというだけかもしれないが。ちょっとへぇと思った。

また、ミリスがいつの間にかリプトンに対してかなり肩入れするようになっていることも一つポイントだろうか。ミリス自身も意外とリプトンのことを考えている自分にビックリしている。もともとリプトンはエロいと言っても一線は超えないヘタレであるし、可愛いところもあるから、情が移ったかな。ミリス一番好きだわ。

友也は出てきてしばらくしたら早々に退場する。ストーリーとラブコメ展開を動かす役目を果たしにきたという感じである。

淡々と進む。淡々と

ストーリーはラブコメの合間に動いている。それなりに大きな戦いもあったりして、話としてはそれなりの緊迫感が……ない。まったくない。日常のラブコメパートと、シリアスなストーリーパートが、まったく同じノリで淡々と進む。あまりにも淡々としているので、シリアスモードになっていることに気づくのに時間がかかる。別にラブコメとストーリーが一緒になっているわけでもなく、むしろハッキリと分かれているにも関わらず。

また、ラブコメパートでも、起伏があまりない。どうもキャラクターは叫んだりなんだりしているし、盛り上がっているのだろうと思われるのだが、なんだか感情移入できない。なんだろう、隣室の飲み会の喧騒を、壁越しに聞いているような、そういう感じだ。展開としては、リプトンの故郷で、リプトンのアレが切り落とされようとしたりなど、かなり激しいことが起きているはずなのだが、読んでいるほうはあまり盛り上がらない。田嶋陽子やMMRのパロディなども随所に入るのも、あれ、そういうノリだったのかと、少し戸惑う。パロディ多いんよなこの漫画。

うーん、と思いながら読んでいたら、いつのまにやら6巻も終わり、次で最終巻。このまま淡々と終わりそうである。

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