『ククルカン』1-3巻感想:ミリタリーというよりは普通にラブコメ

作・高田慎一郎。どこかで聞いたと思ったら、昔ガンガンファンタジーで神さまのつくりかた。連載してた人だったんだね。

3巻まで読んだところではミリタリー×ラブコメ。展開はあまり早くなくて、3巻以降になるとちょっとファンタジー色あるけどやっと世界観が広がる。ミリタリー好きよりラブコメ好きにすすめられる。以下感想。

ヒロイン男装モノのラブコメとして

これを書かないともう何も書けないので、書いてしまうが、ヒロインはいわゆる男装女子。軍隊に入隊したエロい主人公・リプトンと、男装して軍隊に入り込んだ訳あり女子・ツバサを中心に、キャッキャウフフとラブコメりつつミリタリーな日常を送る。

展開はなかなかゆったりしていて、軍隊日常ものかと思ったほどだが、3巻に入って急にシリアスな世界観が飛び込んできたから、ちょっとびっくりした。RPGに出るモンスターのスケルトンみたいなやつらがわんさか出てきて、人死にこそ出ないものの急にガチっぽい。でも戦闘が緊迫感がないのは、のっぺりした絵のせいなんだろうか。

そんなわけなので、ミリタリー好きや戦争モノ好きには薦められんだろうなと思う。多分この漫画はラブコメとして見るのが一番楽しい。あちこちで恋模様が展開されるしな。

しかし、ラブコメとすると一つ気になるのは、特に最初のほうで、主人公とヒロインの見分けがつかないこと。マジで↓。

高田慎一郎, ククルカン, 第1巻
高田慎一郎, ククルカン, 第1巻

確かに俺の目は死んでるけれど、これでどっちがどっちかわからないのは仕方ないと思う。最初は本当に文脈から考えながら読まないといけなかった。いっそ地獄のミサワのごとく下に名前を出してほしいくらい。だんだん目が慣れてくるのと、描き分けも進んでくる?のか、見分けもつくようになるが……。

一方で、普通に可愛いライバル女子なども出てくる↓。

高田慎一郎, ククルカン, 第1巻
高田慎一郎, ククルカン, 第1巻

確かに可愛いんだが、普通に可愛すぎて二次元メインヒロインとしては今一つ華がないといえばそうかもしれない。その点ツバサは男装女子というクセ球で、それが華といえば華。それに、見ていると尻がエロいなとも思うし色気も実はありげ↓。

高田慎一郎, ククルカン, 第2巻
高田慎一郎, ククルカン, 第2巻

男装女子のご多分に漏れずツバサは胸がない…胸がない、が、ツバサは尻か。尻なんだな。相当意識して曲線描いているに違いない!

ヒロイン男装もののラブコメとして

ということで、最初は主人公とあまりに見分けがつかず、ラブコメとしてどうなんだと思わなくもなかったが、3巻まで読むとなんだかんだでけっこう可愛いような気がしてくるラブコメマジック。

最初はエロ大魔王として軽蔑していたルームメイトのリプトンを、助けたり助けられたりしながら、仲間意識を持ち、男女としても意識していく様はラブコメの王道にして至高。ボーイ・ミーツ・ガールの定石ここにあり。男装ものとして、二人だけの秘密の共有という調味料もあり。

なのでそういうのが好きな人には、緩い三角関係(実は多角関係にもなる)をニヤニヤしつつミリタリーな雰囲気を味わう感じで、けっこう楽しめるんじゃないだろうか。Amazonでは酷評だが、俺はけっこう楽しんで読んでいる。前述の通り、主人公・ヒロイン組以外にも、けっこうあちこちで恋模様が展開されているし(これまた三角関係だったり)。

ストーリーについてはまだよくわからない。展開がゆっくりで、3巻になってようやく世界観が少しだけ見えてきた?という感じなので。とりあえず、最後まで読もうとは思っている。

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