物語としては最終巻
終わったー。リアルタイムで読んどけばよかった…でもけっこう最後の最後まで胸糞野郎やクソアマにも事欠かない漫画なので、ハッピーエンドな最終巻まで一気読みが正しいかも…。何故か琴浦町のサイトで今も連載しているが、物語としてはここでひとまず終わり考えてよかろう。真鍋の漢っぷりに感動する漫画であった。
もはや真鍋漫画
この漫画は、人の心を読めるが故にひねくれてしまった琴浦さんが、恋愛や友情を通して成長していく漫画と考えていいだろう。そして、その魅力は琴浦さんのみならず、相方のエロス・真鍋義久によるところが非常に大きい。
もっとも、真鍋もそれ単体ではただのスケベな男なんだが、スケベにも関わらず、心が読める琴浦に積極的に近づき、時には自制、時にははっちゃけながら、琴浦と共にあろうとするのが、むっちゃええよな。
この漫画はけっこうドギツイ展開が多いうえに、キャラの半分かそれ以上がクソ野郎とクソアマなので、読んでいて本当に胸糞悪くなることしばしばでかつ、しかも決着がスッキリしないという、けっこう特殊な漫画なのだが、この真鍋・琴浦カップルが非常に安定しているので、いいかと、すべてを許せてしまうんだ。これこそまさにラブ&ピースやで。
特に最後の盛り上げ、チア部のクソアマどもとの話で、真鍋と琴浦(とESP研)のゴシップを全校に張り紙で触れ回るという陰険な攻撃に対する、全校放送はしびれるぜ↓。
これはもう限りなく正解に近い。こんな啖呵切られたら、もう黙るしかない。何もやましいことはないんだから。やましいことがないなら、いっそ開き直って、すべてぶちまければいい。隠すからつつかれる、憶測が吹聴される。全部オープンにしたら、人は案外つっこめないもんだ。増してそれが、健全なお付き合いとなればなおさら。これまでずっと琴浦と一緒にいたからこそ、できたんだろう。どこぞの都知事にも見習ってほしい
人の心が読める女と付き合うには、それ相応の覚悟がいるが、この真鍋という男は、それがごくナチュラルにできる、実に稀有な野郎なんだ。琴浦も、真鍋の邪な想いを受け止めながら、その本質にある実直さに惹かれているんだろう。
互いが互いに魅力を引き出し合っている、実にいいカップルやで。ストーリーの胸糞具合を、愛で打ち消してるんだからもうほんとラブ&ピース。
琴浦さん漫画 『とっても琴浦さん ~Kotoura-san VERY-MACHI~』 | 鳥取県琴浦町
いい最終回だったが、何故か琴浦町のサイトでしれっと続いている。毎月1回更新…これは…宣伝になるのか…?しかし、鳥取県に行くことがあったら、寄ってみたいとは確かに思う。思うが、鳥取県に行くことはあるのか…?せめて砂丘が近くにあればと思ったけど、むっちゃ遠い……これは……多分一生行かない……。
でも、とっても琴浦さんはこれから読む。サイトのアクセスのほとんどがとっても琴浦さんなのでは……。
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