真島悦也, 琴ノ葉さんが恋してる 2, 2016
うーん……。1巻の時に微妙な印象だったのだけれど、特に印象は変わらなかったかな……。
多分本来はすれ違う二人にヤキモキするべき漫画なんだと思う。が、俺はイライラして読んでいた。この境界線はどこにあるんだろうと思う。
すれ違いネタ自体はラブコメの王道で、俺も好きなことが多いんだけどね。なんだろうな。
考えていたのだけれど、恐らく、主人公の守山くんをナチュラルに軽んじる悪意が受け付けないんだろうな、と思う。守山くんヘタレだけど何も悪いことしてないしね。そしてヒロインがそんなに魅力的にも見えないという。
これ全6巻なんだよな。さすがにここまでかな。以下2巻感想。
人が人を軽んじる
うーん、だったなぁ。
すれ違い自体はラブコメとしてはよくあるもので王道だし、っていうか大昔からコメディの基本の一つだしね。それこそ、舞台で演じられていた喜劇の定番なわけで。
1巻の時には、そのすれ違いがまったく解消されないのでカタルシスがない、というように考えて、それはそれで俺の感覚として間違っていないとは思いつつも、でも多分、俺がこの漫画を楽しめない本質は別のところにあるなと思う。
それは何かというと、登場人物のナチュラルに守山くんを軽んじる態度だなぁ、と。守山くんが、っていうか、誰かが誰かを軽んじる態度自体を、俺は嫌だな、と強く思うらしい。これは、俺の人生観の話かもしれないな。
それでも最後に可愛いヒロインとくっつけるならいいじゃないかという意見もありそうだが、その肝心のヒロインが俺には魅力的に見えないこともある。いや、悪い子じゃないとは思うけれど。美人なんだろうし。自分のことでいっぱいいっぱいだけれど、年齢考えれば仕方がないかもしれないし。
でもなんか、世界がヒロインに対してだけ優しすぎるよな、と不遇の主人公を見ながら思ってしまう。性格の話をするなら守山くんだって悪い子じゃないんだよ。ただルックスが良いというわけではなさそうだけれど。
最近、同じような感想を「古見さんはコミュ症です – 少年は少女に出会う」の感想で書いた。ちょっと傾向は異なるけれど、俺が楽しめなかった理由はかなり近い気がする。
まぁ、気にならない人のほうが多いのかもな。本作にしても古見さんにしても、Amazonの評価は上々のようだし。が、俺には向かなかった。ギャグって、紙一重だよな。いや、これがギャグ漫画だったらそんなに気にしなかったんだよな。ギャグはそういうものだから。ラブコメの中で、ブラックなギャグとして扱われるべきものが日常のネタとしてさらっと流されているから、気になるのかもしれないな……。
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