『このすば紅伝説(映画)』感想その2:カズマさんマジかっけーっすわ

ということで、「『このすば紅伝説(映画)』感想その1:カズマ×ゆんゆんとかを語るだけ – 少年は少女に出会う」に引き続きその2。その2といってもその1がほぼまったく物語に触れていないので、実質その1みたいなものかもしれないけれど。

で、最後まで見て気づいたんだけれど……この話、知ってた。あれ?原作?それともアニメ見た?いや、アニメではない。ということは原作読んだのかな。おお?と思ってWikipedia先生に聞いてみたら(映画 この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説 - Wikipedia)、原作5巻に相当とのことで、あ、読んでるわこれ。あーははは。

ということで以下アニメというか映画感想。めぐみんとゆんゆんが手と手を合わせて美味しいところを持っていくわけだけれど(アニメオリジナルらしいなこれ)、やっぱりカズマさんなんだよねぇ。

目次

知ってるわー知ってましたわー

あー、そうだそうだ。知ってるわこの話。このすばのアニメはdアニメで見ただけだから、この映画自体は間違いなく初視聴のはず。ってことは、原作だね。原作5巻は読んでるわ。どこまで読んだか忘れたけど、5巻は読んでる。

原作で読んだってことは文字で読んだだけのはずなんだけれど、なぜかアニメも既視感がある。文字とビジュアルが繋がってるってことだなぁ。このすばのアニメは本当によくできているよ。正直原作の挿絵はあんまりそそられないんだけれど、アニメについては本当によくできていると思うよ。

そもそも俺が原作を読んだのだって、いったいもう何年前になることやら……。原作も完結したし、いまさらこのすばアニメの感想記事もないものだ。といっても、ソシャゲのこのファンはいまだに続いているようだけれど。俺はもう、ほとんど起動すらしなくなってしまったけども……。

カズマのリーダーシップ

本作は紅魔の里が舞台ということもあり、目立つのはめぐみんとゆんゆんではあるのだけれど、改めて思うことは、やっぱりこのすばパーティーはカズマさんありきなんだなぁと。

最近不徳のギルドって漫画の最新刊読んだ時にこのすばを思い出したんだよ(『不徳のギルド』7巻感想:キクルお疲れ様回 – 少年は少女に出会う…この漫画も面白いんでおすすめっすよ。1巻の感想記事でも貼っとくか『不徳のギルド』1巻感想:賢者モードで楽しむ薄くない本 – 少年は少女に出会う)。このすばよろしく男一人女4人のハーレムパーティー……あ、男の娘もいるよなんだけれど、このすばとは対象的に、男が異常に優秀な万能型で、女どもはポンコツ特化型なんだよね。で、基本ヒロインズが足を引っ張って、男が孤軍奮闘する涙ぐましい感じ。

でもこのすばヒロインズだって、全体として見ればポンコツな特化型なんだよ。にも関わらず、大活躍できている。それはなぜかといえば、己の無力さを理解しているカズマが、全力でサポートとして立ち回っているからだ。あの手この手でなりふり構わず支えているからこそ、彼女たちは己の力をここぞというところで最大限発揮することができる。

もしカズマが優秀な万能型だったら、それは難しかったかもしれない。自分でできるかも、と思えば自分でやってしまったほうがよいからだ。でも、カズマは一人では何もできない。仲間の力を借りる必要がある。だから、ブツクサいいながらもなんとかない頭ひねって彼女たちの尖りすぎた力を発揮できるように微力を尽くすわけだ。

そしてもう一つ、カズマは野心がある。不本意であるかもしれないが、魔王を倒して世界を救う、ということは意識下にあるし、かなわずとも一発逆転大金をせしめてリッチになってやる、という気概がある。これがために、彼はリスクを取って、大きな賭けができるわけだ。まぁ元の性格もあるだろうが。

自ら命がけの囮になり、「これが俺のモテ期だ!」と叫びながらめぐみんとゆんゆんの最大級の攻撃を受けて死の淵まで彷徨うのは、自己犠牲とはまた違う、サトウカズマという男のリーダーシップなのだと思う。

めぐみんのひどい頼みとかいう実質告白みたいなあれ

頭のいいめぐみんはそのことが十二分にわかっているからこそ、爆裂魔法しか使えないが故にカズマを死なせかけた己の至らなさを痛感し、ラスト、カズマに爆裂魔法以外の通常の上級魔法を習得させてくれと、カズマに依頼する。

これはめぐみんの言う通り、ひどい頼みである。自分がどれだけ爆裂魔法に人生を賭しているかをカズマはよく知っているし、そのことをめぐみんはわかっている。そのうえで、引導を渡す役割をカズマに託したわけだ。いわば、責任の一端を担いでくれと言うに等しい。まぁめぐみんにとっては爆裂魔法よりカズマを選んだという選択だから、その気持ちはわからないでもない。ある意味では告白みたいなものだ。

そして、カズマは逡巡せずにすべてのスキルポイントを爆裂魔法に費やす。これはめぐみんの意志に反したことだが、意思を尊重したことでもある。この選択によって、めぐみんは今後もポンコツ特化型爆裂娘としてやっていくことが確定した。

これはこれで、尖りすぎた彼女を活躍させられるのは後にも先にもカズマくらいのものだろうから、彼は今後もこのポンコツ爆裂娘と一緒にやっていくということの表明でもある。告白に返事しよったわこの男。

ということで、このシーンはまさに来るカズめぐルートの布石となるわけだ。はいはいお幸せに。

まぁいくら爆裂魔法に相当のスキルポイントを費やしてきた彼女が、いまさら万能ぶったところで、素養はあるとはいえ劣化ゆんゆんになることは十分に考えられるので、カズマの選択はけっこう合理的なのかもしれない。モチベーションの問題もあるし。

まぁ話の性質上、どうしてもめぐみん寄りではあったのだけれど、なにげにカズアク要素もそこそこ描いてくれたのは俺によし。メスオークに襲われたカズマをアクアが膝枕でヨシヨシしたり、ラストでは「相棒」だったり……やはりカズアク……。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次