原作・暁なつめ。漫画・ずんだコロッケ。2017年全2巻。
ライトノベル「この素晴らしい世界に祝福を!」の4コマギャグ仕様なコミカライズ。このすばっぽいゆるいギャグが楽しめる。
カズマとアクアがナチュラルに夫婦っぽい感じ出てて俺によし。このすばと言えばカズアク夫婦漫才だよね。あるいは仲良しダメ姉弟。
割と理想的なコミカライズの仕方だと思うんだが、2巻で終わっている。
この絵柄だとダクネスはハァハァしてるだけで面白いからずるいな。以下全2巻感想。
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カズアク夫婦っぽい
まんがタイム的ぬるい4コマギャグで、このすばの世界観とマッチしている…というよりこのすば本編をぬるめにダラダラとコメディしている感じで、可愛らしい絵柄と相まって、読んでいて楽しかった。ラブコメ色こそ打ち出していないものの、仲の良いカズマさん御一行を見ているだけでニヤニヤできるというもの。
特にこのノリだと、カズマとアクアが実に輝く↓。

こういうところでニヤニヤしてこそラブコメ脳。息ピッタリやなぁ。カズアクは夫婦は夫婦でも長年連れ添った熟年夫婦的なので、直接的に色っぽいネタはあまりないのであるが、それだけにギャグに絞ると一番引き立つカップリング。カズマもアクアも、単体ではパッとしないというか、なんだったらウザいくらいだけれど(原作でも片方しか出ていない時が続くと色々と残念である)、二人揃うと素敵夫婦っていう。これこそカップリングの醍醐味やんねぇ。
まーアクアは女神であるし、恋愛的にはカズめぐなんだろうが、一番見ていて楽しいのがカズアクの二人だと思うのだよ。カズマが一番気兼ねなく接することができるのもアクアだと思うし。
そういう意味ではガチまでいかない姉弟カップリング的かもしれない。近親系はガチかガチじゃないかで大きく分かれるが、たいていは後者である。二次元萌え漫画界に妹ブームの風が舞い込みいつの間にやら定着してしまって久しいけれど(なんだかなー)、せいぜいサブヒロインポジションで、ガチまでいくことはあまりない。妹好きを自称する紳士でも、「ガチはちょっと…」な人は少なくないものだ。家族愛と異性愛の境界線上で鬩ぎ合うあたりが、ラブコメ的にはぬるく楽しめる近親ラインと言えよう(本作には出てこないが、アイリスについてもカズマはガチではなかろう)。カズアクはそこに近いような云々かんぬん。
近親といえば、アクアが「カズマお兄ちゃんあたち〜 おとちだまほしいな〜」「何言ってんだババア」のやりとりがとてもよかった↓。

まぁギャグなわけだが、こういうところでニヤニヤできてこそ(略)。
ラブコメ色出してくれてもよかったのにという気持ちがある一方、ギャグ一辺倒だからこそカズアク的に美味しいとも思うので、複雑な気持ちである。
ダクネスも輝いてたね
ということでカズアク最高なわけだが、それはそれとして、ギャグ方面に振り切っていてもう一人輝いていたのがダクネス。この人は綺麗な絵で描かれると、どうしてもお色気という雑味が出てしまうのだが、この絵柄だといやらしさを感じさせずにダクネスを存分に発揮できている↓。

縛られてハァハァしているダクネス、普通なら無用にイヤラシく描かれそうなものだが、この絵柄なら問題なし。安心の全年齢版である。ハァハァとダクネスしているだけで面白く、絵柄が一番活かされていたお人じゃなかろうか。
けっこう楽しんで読んでいたのだが、あまり本意ではなさそうな感じで2巻にて完結。もうちょっと続いてもよかったのになぁ。
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