作・いみぎむる。2018年9巻。
表紙のすば子はともかく、後ろのコレちゃんは完全にダークホース。でもちょっと正統派過ぎるか。
しっかし、なんかもうこの漫画このまま100巻くらいまで続けられるんじゃないかって、そう、こち亀並に。この何もなく心地よい日常を永遠に見ていたいと思わされる。以前はそろそろ進展してもいい頃じゃね?とか思っていたけど、もうこのまんまでもいいよ素晴らしき箱庭世界。
以下9巻感想。
日常が眩しい
本巻も割と宇佐美さん可愛い漫画。片想い系なのに、決して一方通行なばかりでなく、真っ当にカップルものっぽい漫画ってレアだと思う。友達以上恋人未満とも違うし、ありそうでない関係だ。早くくっつけばいいのに、とか思っていたけれど、今の状態が続くほうが希少性があってよいのだろうか。
実際、今の状態でも、ひどく楽しい。まったくもって、楽しい。これといって特筆すべきこともなく、輝かしいわけでもないが、かけがえのない青春模様が眩しい。ほんと、別に大したことしてるわけでもないんだけどね。なんてことのない連中のなんてことない生活がなんてことある感情を呼び起こす。ニヤニヤする。
宇佐美なんて真面目に部活動しているけれど、高級品と安物の区別もつかず、実績では内巻にも負けるというリアルな凡才っぷりが微笑ましい。いやまぁ、内巻はある意味誰よりも熱心に活動していると言えるかもしれないけれど。少なくとも、いまや宇佐美の部活動にかける情熱の7割くらいは内巻起因だろう。色気づきやがって……。
ベストショット
そんな内巻が女装までしてミスコンで敵対したときのブチギレた宇佐美さんが、今回の私的ベストショット↓。
宇佐美「裏切り者には 死を」
毎度毎度、額に影を差した宇佐美さんは素敵だと思う。そして表紙でもしれっと採用されている内巻くんの指名手配。このポスター作っている時さぞ悪い顔していたのだろうねこの子。
本巻は半分くらいがミスコンだったかな。内巻は完全に女装慣れしてしまっているね。アニメ・漫画の趣向から見るに、女装少年や男の娘に対する造詣も深そうだけれど、自身の女装に対してなにか思うところはないのかしら。なさそう。
内巻って、アニメキャラを嫁とか言いつつ、カプ厨並に自分を物語の外に置こうとするタイプに見えるんだよなぁ。自分に対して無関心というか。この徹底的な第三者視点、本質的にはカプ厨に近いんじゃないかという気もする。
だとすると、宇佐美の恋路はなかなかに険しい。険しいながらも、内巻にとって一番近い人であることにも間違いはなく。まぁもうしばらくは、腕相撲したりパンツ見せたりしてゆるくイチャイチャしていたらいいんじゃないかな。見ていて幸せになれるカップル。
カップルといえば、なにげに部長と幼馴染も関係が近いわけだが、あの幼馴染、ぽわぽわしていそうに見えて、部長が知らん女子と話しているだけで問い詰めた挙げ句にお説教タイムに入るという、意外なことに束縛系彼女であった模様。なんと。
次は10巻
そうこうしている間に読み終わる。あー、この愉快な一時も終わりか…と思ってしまったよ。次は10巻か。またこんな感じでお願いします。ついに二桁。進展しなくていいと言ったけれど、進展してくれてもいいんですよ…?
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